BIGMAMAといえば、これまで「歌唱力で勝負」という修飾語が必ず付いてきた。
デビュー当時、華やかなセクシーダンスで武装した女性グループが主流だった韓国の歌謡界に、歌唱力で勝負に出た BIGMAMAの出現は注目を浴びた。そしてBIGMAMAという名前にぴったりのふくよかなルックスで大衆の記憶に深く刻まれることになった。
しかしこれからはBIGMAMAの修飾語に「魅力的な」という言葉が加わるに違いない。3rdアルバムの発表と同時に姿を現したメンバー全員が“SLIM MAMA”に変身していたためだ。
ダイエットをした理由について「歌唱力ある美貌の女性グループの登場にプレッシャーを感じたせいか」という意地悪な質問に、「私たちも少しはビジュアルを取り入れる時期になりましたから(笑)。健康のためでもあります」と話した。一番やせたのは最年少のパク・ミンへ。ボクシングダイエットで15キロも体重を減らしたという。その結果、パク・ミンへだけでBIGMAMAの平均体重を4キロも減らすという効果を上げた。
軽くなった体重だけ、歌も明るくなった。1年ぶりに発表した3rdアルバムのタイトル曲『ネバーマインド』は、定番の悲しいR&Bを想像していたファンを驚かせた。曲の導入部から終わる瞬間まで、体が自然に動いてしまうような軽快なリズムとビートが魅力的な曲だったからだ。
第1曲目の『オンニ(年上の女性を呼ぶときの名称)』は歌手イ・ジョクが作詞作曲し、プレゼントした曲。スケールが大きく、後半部分で合唱するように響き渡るコーラスが印象的な曲だ。『離別、その後』はミディアムテンポの悲しいメロディーがBIGMAMAらしい曲。
BIGMAMAのアルバムといえば欠かせないメンバー各自のソロも期待以上だ。今回はメンバー各自が作詞作曲したため、より1人1人の個性が発揮できている。リーダーのシン・ヨナは性暴力被害者の苦痛を歌詞で表現した『みんな許してあげる』、イ・ジヨンはアフリカの土俗楽器の音を生かした『コーリング』、イ・ヨンヒョンはロックバラード『恋』、パク・ミンへは『愛を叫ぶ』をそれぞれ歌った。
痩せたら人に見せびらかしたくなるのは当然のこと。BIGMAMAは多くの公演と放送出演を中心に活動していく計画で、毎年行ってきた全国ツアーは12月22日から開始する。
インタビューを行っているうち、メンバー4人の共通点を発見した。全員が水を持ち歩きながら、常にそれを飲んでいるということ。この程度に努力しているならばBIGMAMAにリバウンドの心配はないだろう。