日本の衣装デザイナーも絶賛「キム・テヒは稀有な女優」

 「以前は気品もあり、美しく知的な女優がいましたが、最近はそのような女優が少なくなりました。日本にもほとんどいません。でもキム・テヒはそのすべてを兼ね備えています」

 映画『中天』の衣装をデザインしたワダ エミさん(70/写真)はこう語った。ワダさんは黒澤明監督の『乱』でアカデミー衣装賞を受賞し、『HERO』『SPIRIT』などの衣装も手がけた舞台衣装界の巨匠だ。50年以上作業しながら、世界の素晴らしい俳優たちと接してきたというワダさんは、キム・テヒを手放しで褒めた。「キム・テヒさんは忍耐力もあり、謙遜。また、この世と天界の人間の微妙な感情変化を表現するという高難度の演技を見事に消化していました」

 ワダさんは1年間、170人余りのスタッフと共に1000着余りの映画衣装を制作した。「台本が新鮮だったので、オファーに応じました。以前も見たような内容のものは断っています」

 監督以上の哲学を持つワダさんは衣装を通じて映画全体を表現してしまうデザイナーだ。キム・テヒが天界で着ている衣装は、時空が排除された空間であることから、白い布に網のディテールを加え、フワフワした印象を表現し、桃の花の色の結婚衣装で主人公2人の気持ちがひとつになる瞬間を演出した。『中天』の衣装数点と衣装の制作過程を撮影した映像は16日から12月27日までソウルN南山タワーで展示される。

チェ・ボユン記者
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