第11回目を迎える釜山国際映画祭には海外からも多くのファンが集まっている。アジアを代表する映画祭のひとつとされるだけに、海外のファンが韓国のファンと一緒に映画を楽しむのは喜ばしいことだ。
しかし一部熱心なファンは韓流スターを一目見ようと過度な競争を繰り広げ、イベントの進行に支障をもたらすなど、映画祭に訪れた人々が顔をしかめるような行動に走っている。
韓流スターが参加するイベントに、一部ファンが取材陣やゲストの振りをして無理やり入場したため、イベントの進行に支障を来たしたり、お金を払ってでも映画祭のゲストカードを買おうとしているファンも目にする。
代表的なケースが15日に行われた「KMカルチャーの夜」イベント。イ・ビョンホンが出演した『夏物語』の制作報告会が行われる予定だったことから、多くの日本人ファンがかけつけた。しかし会場にかけつけた日本人ファンが無理やり入場を試みたため、一部取材陣とゲストの入場が1時間以上遅延した。会場の中にはどのように入手したのか、映画祭の関係者バッジをつけている日本人ファンも目に付いた。
この前日に行われたイ・ビョンホンのフランス文化芸術勲章授与式にも数百人の日本人ファンが集まり、イベントの進行が困難な程に込み合った。チョ・インソン主演の「『卑劣な通り』観客との対話と舞台あいさつ」にも多くの日本人ファンが殺到し、イベントの進行に支障を来たした。
もちろん、このような熱烈ファンの声援はスターを喜ばせ、映画祭自体を華やかにする。しかしスターたちが海雲台の野外舞台であいさつするのを見るため、数時間前から並んでいるファンもおり、通り過ぎるスターを一目見ようと、道で静かに待っているファンもいる。度を超えれば自分にも、映画祭にも、スターにも被害を与えるもの。最低限の礼儀は守るべきでは…?。