日本のミュージカル劇団四季の浅利慶太(劇団四季代表・演出家)氏が、10月28日に韓国で上演するミュージカル『ライオンキング』について語った。
浅利氏は9月30日午後1時、東京浜松町の劇団四季ミュージカル専用劇場・春で『ライオンキング』の試演会後に開いた記者会見で、「劇団四季の『ライオンキング』ソウル公演は、文化侵略ではない」と述べた。
浅利氏は「韓国ミュージカル界の一部で今回の公演は文化侵略であると受け取られているが、こんなに大変な侵略は絶対にしない。韓国には素晴らしい俳優が多い。良い俳優と一緒に良い公演をロングランしたい」と強調した。
こうした発言は、韓国の製作会社がライセンス契約をしていない状態で、日本の劇団を通じてブロードウェイ作品の韓国公演を実現させることになり、韓国ミュージカル界が強い反発を見せていることに対する立場表明だ。
浅利氏はこの席で、安い公演料と韓国初のミュージカル専用劇場であるロッテグループのシャーロッテ劇場で上演される長期公演と関連、韓国ミュージカル界に広まる懸念の声に対する立場も伝えた。
浅利氏は「『ライオンキング』の公演は年間215億ウォン規模。1年公演が損益分岐点になる。シャーロッテとの契約書上では、『ライオンキング』公演が行われている間と明示されている。まだ1年になるのか3年になるのか決まっていない。もし6カ月で公演が終わったら損害だ。私としては冒険」とし、「利益が発生した場合は、韓国で俳優が思い切り練習できる空間を作る計画だ」と語った。
また、「ブロードウェイの作品を韓国のミュージカル製作会社ではなく四季を通じて上演することになった理由」に関する取材陣の質問には、「ディズニーは韓国のミュージカルをまだ「マーケット」だとは思っていない。わたしはこのようなディズニー側の立場に反対の意を示した。世界的な作品である『ライオンキング』を日本と韓国の合作にしたい」と答えた。