韓国のマツタケの食べ方は?

 マツタケ1本の値段は5-6万ウォン。めったなことでは口にできない値段だ。しかし不幸中の幸いは、マツタケは味わうよりも香りを楽しむキノコであるという点。

 採ったばかりのマツタケを味わう幸運にめぐり合えたなら、火を通さず、そのまま生で食べてみるのをお勧めする。包丁で薄く切ってから食べてもよいが、手でちぎって食べてみよう。しばらくの間、手に染み込んだマツタケの匂いを楽しめるはずだ。新鮮なマツタケは生の栗のように硬く、カリカリしている。

 奉化郡まで足を伸ばしたときは「ヨンドゥ食堂」(054-673-3144)に寄って「山マツタケご飯」(1万5000ウォン)を食べてみよう。注文が入ってから石鍋に米を入れて炊き始めるため、20分は待つ覚悟で注文すること。ご飯を蒸らす直前、薄く切ったマツタケを数枚ご飯の上に乗せる。それだけでマツタケの香りがご飯全体に染み込んだマツタケご飯に変身する。ご飯は白米に黒米・粟・ナツメ・えんどう豆、チョウセンマツの実、銀杏、ニンジンなどが入った栄養石鍋ご飯だ。

 石鍋の中でジュージュー音を立てて運ばれてきたマツタケご飯は、お皿に移し各種ナムル(野菜の和え物)とコチュジャンを交ぜてビビンバにして食べる。しかしマツタケの香りをより楽しみたい場合は、ナムルを入れず、薬味醤油をもらって、それを軽くかけて食べるのがお勧め。マツタケがたくさん入っている「特山マツタケ石焼ご飯」は2万ウォン。

 マツタケは牛肉と一緒に焼いて食べることもできる。「山マツタケ焼肉」(4万ウォン)は肉質の良いことで有名な奉化郡の牛肉とマツタケを鉄板で焼いて食べる料理だ。マツタケの香りが飛ばぬよう、アルミホイルを被せた鉄板を使用する。柔らかい牛肉が舌でとけ、マツタケの香りが鼻をくすぐる。

 この食堂には小さめのマツタケをお好み焼き風に焼いた「マツタケジョン」(1万ウォン)もあるが、ほとんどマツタケの香りが楽しめないのが残念。そのほかに「マツタケ鍋」(1万2000ウォン)もある。

 マツタケの持ち帰りもできる。家ではフライパンにバターを入れて軽く炒めたり、肉と一緒に鉄板で焼いて食べても美味。それでもマツタケが余ったら、ほんの少しだけインスタントラーメンに入れてみよう、「これが同じインスタントラーメンか」と思うほど、高級な味(?)になること間違いなし。


◆美味しいマツタケを選ぶ方法

 マツタケはかさが開いておらず、軸が銀色がかった鮮やかな白であるほど品質が良い。かさが厚くしっかりしており、軸が長く、下に行くほど太くなっているのが高級品だ。反対にかさが広がっており、軸が短いほど下級品に分類される。色が黒く香りが少ないものは新鮮でない証拠。

 韓国産と北朝鮮産、中国産を区別するのは難しいが、一般的に韓国産のマツタケはかさと軸に土がついていることが多く、中身が白いミルク色をしている。中国産や北朝鮮産はかさが黒く変色しており、香りがほとんどないものが多い。韓国まで運ばれ、販売されるまでに1週間以上かかるため、鮮度が落ちているため。


◆マツタケの鉄板焼きを食べに行こう

 おいしいマツタケをソウルで食べるためには?ホテルのマツタケ料理は値段は高いけれど、品質は保障付き。各ホテルごとにマツタケ料理のイベントが10月末ころまで開催される。

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