【グエムル】盗作疑惑は「反韓流・嫌韓流に起因」


 これらは日本の劇場版アニメーション『WXIII 機動警察パトレイバー』に登場する「廃棄物 13号」の一場面(写真の上)と映画『グエムル 漢江の怪物』のワンカットだ。

 「一時的なハプニングや反韓流、嫌韓流に起因したものと思われる」

 映画『グエムル 漢江の怪物』の製作会社チョンオラム側は、同映画が日本アニメーションを盗作したという日本のネチズンたちの指摘に対し、「誤解から生じたものにすぎない」とし、映画に対する自信のほどを見せ付けた。

 『グエムル 漢江の怪物』が日本の劇場版アニメ『WXIII 機動警察パトレイバー』に出てくる「廃棄物13号」に酷似しているとの疑惑が持ち上がっている中で、チョンオラムのある関係者は4日、スターニュースの電話インタビューに応じ、「2つの作品を両方見れば、似ているという感じは決して受けないはず」とコメントした。

 同関係者は「日本のネチズンが指摘している盗作の根拠は、▲反米に関する描写の存在 ▲下水道を舞台にしたシーンの存在 ▲最後は怪物が焼かれて死ぬ点、の3つだ」とし、「まずジャンルの典型性というものを考慮しなければならない。このような主張がまかり通るとすれば、反米のニュアンスがあり、家族に対して話をする怪物を描けば、これらはすべて『グエムル』を盗作したものだという論理が成り立つことになってしまうことになる」と反問した。

 続いて、デザイン上の類似性を指摘されたことについて、「『グエムル』のデザインが完成するまでの過程が実際に存在しており、これらはすべて公開されている」とし、このような主張は全く理解できないとの反応を見せた。

 また、「『グエムル』の日本での公開直後にこのような疑惑が持ち上がったことから、日本に存在するアンチ韓流、すなわち韓国に対して反感を抱いている人々や韓流を嫌がる感情が、影響を及ぼしているものとして見ている」とし、「特に日本には、アニメーションや怪物などの場合、熱狂的なマニア集団が存在するため、自分たちが最高といったプライドがある」と説明した。

 日本の輸入会社ハッピーネットピクチャーズも、比較対象に挙げられているアニメーションについてはよく知っているとし、盗作ではないかという疑惑は問題にもならないとの立場を示しているという。

 ハッピーネットピクチャーズは、『グエムル』が韓国で公開される約1年前の昨年3月、『グエムル』のキャラクターデザインとシノプシスに470万ドル(約5億4050万円)を投入し、同映画を輸入している。

 『グエムル』は今月2日、角川ヘラルド映画の配給で日本全国250の映画館で一斉に公開された。

 チョンオラムの関係者は「ボン・ジュンホ監督に盗作疑惑についてどう思うかと聞いてみること自体が恐れ多いくらい」としながら、「ネチズンの問題提起が記事になったにすぎず、われわれの側が公式的に対応すべき問題ではないと思う」とし、制作会社レベルの公式発表はないことを匂わせた。

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