日本で公開された韓国映画の興行成績は実際、どうなっているのだろうか。
日本で最も観客を動員した韓国映画は去年10月22日に日本で公開されたチョン・ウソン&ソン・イェジン主演の『私の頭の中の消しゴム』だ。この2人は韓国ではトップスターだが、日本ではまだ「韓流スター」とは呼べない俳優だった。ところが同作はペ・ヨンジュン、チェ・ジウ、クォン・サンウ、チャン・ドンゴン、イ・ビョンホンら名だたる韓流スターが主演した映画を押しのけて30億円の興行収入を上げ、堂々の1位となった。
次いで2位は「ヨン様」ことペ・ヨンジュン&ソン・イェジンが主演した『四月の雪』で、興行成績は27億5000万円。去年9月17日に日本で公開された『四月の雪』は700万ドル(約8億2000万円)で日本に輸出されるなど、ペ・ヨンジュン主演というだけで、日本で大変な関心を呼んだ。
チョン・ジヒョン主演の『僕の彼女を紹介します』は20億円で3位、そして4位は『シュリ』の18億円、5位『ブラザーフッド』12億円、6位『JSA』11億5000万円で、以上が10億円以上の興行収入を記録した映画だ。
しかしこうした映画を除けば、韓流スターが出演した映画はほとんどが日本での興行不振にあえいでいる。ペ・ヨンジュンと『冬のソナタ』で共演した「ジウ姫」ことチェ・ジウは日本で人気があるものの、映画では苦戦した。
チェ・ジウ主演の『連理の枝』やチョン・ジヒョン主演の『デイジー』、そしてチャン・ドンゴン&イ・ジョンジェ主演の『タイフーン』は韓国でもそうだったが、日本でも期待に反して興行成績は振るわなかった。『デイジー』制作スタッフは「具体的な数値はまだ集計できていない。現在行われている第2次公開が終われば分かるだろう」と話す。また「ビョン様」イ・ビョンホン主演の『甘い人生』も6億5000万円という興行成績に甘んじている。
今月19日に日本で公開されたクォン・サンウ主演の『青春漫画』と26日公開された『僕の、世界の中心は、君だ。』も状況は同じ。ペ・ヨンジュン、チャン・ドンゴン、イ・ビョンホンとともに日本で韓流ブームの主役とされるクォン・サンウ主演の『青春漫画』は公開初週の興行成績でトップ10圏外だった。
『僕の、世界の中心は、君だ。』は日本で小説・映画ともブームとなった『世界の中心で、愛をさけぶ』の韓国リメーク版。ドラマ『秋の童話』のソン・ヘギョと『猟奇的な彼女』のチャ・テヒョンが主演したが、これまた現在、日本の興行成績でトップ10入りできておらず、日本の観客の関心は高くないのが実情だ。