ノーカットニュースによると、KBSテレビのノ・ヒョンジョン、カン・スジョン、キム・ギョンランアナウンサーが、昨年8月から今年3月にかけてコマーシャルに出演した際、「外部活動を行う際、実費以上の報酬を得てはならない」というKBSの社内規定を破って、100万ウォン(約12万円)から1000万ウォン(約120万円)の謝礼を受け取り、KBS監査チームから注意処分を受けていたことがわかった。
会社内部の監査資料「過去3カ年におけるKBSアナウンサーの公共広告出演現況」によると、ノ・ヒョンジョン、カン・スジョン、キム・ギョンランのアナウンサー3人は公共広告に出演した際に会社の内規を破り、実費以上の出演料を受け取った。
この資料によると、カン・スジョンアナウンサーは2005年8月12日、農林部が主催する「コメ消費促進キャンペーン」のCMに出演し、1000万ウォンの出演料を受け取ったほか、ノ・ヒョンジョンアナウンサーも2005年12月9日、貯蓄銀行連合界の「『顧客への説明義務制度』広報キャンペーン」のCMに出演した報酬として1000万ウォンを受け取った。またキム・ギョンランアナウンサーは、監査チームによる注意措置が始まった後の2006年3月17日、産業資源部とKBSが主催した「2006エネルギー節約キャンペーン」のCMに出演し、100万ウォンを受け取った。
監査チームは今年初め「アナウンサーのCM出演における規定」に該当するかどうかを重点監査事項とする調査を行い、「公共広告への出演承認は不適正だった」と指摘し、3人に注意措置を下した。これを受けて、謝礼を受け取ったアナウンサーチームでは「外部行事における司会及び出演などに関する指針」という改善策を打ち出した。
KBSアナウンサーは規定上、本来の業務に支障を来さないよう、公共広告などの出演が原則的に禁止されているが、公益上やむを得ない場合については例外とされている。
また公共広告などへの出演は、兼職の承認手続きを行う必要があり、実費相当額を超える謝礼金が支払われた場合には、KBSの収入としていったん処理し、該当アナウンサーには別途、報奨金や成果金などを支払うことができる。実費相当額とは人件費、出張費、コーディネート料、メークアップ費用などを総合して算出した金額を指す。