「コ・ヒョンジョン、コ・ソヨン・・・」映画界は今、30代女優の黄金時代

 コ・ヒョンジョン、チャン・ジニョン、イ・ミヨン、コ・ソヨン、シン・エラ・・・

 スクリーンを「30代の若き中堅女優たち」が席巻している。世代交代という言葉は、今の映画界にはないも同然だ。90年代のスターたちの輝きは、今なお衰えることを知らない。中でもコ・ヒョンジョンとシン・エラにとって、今年は記念すべき映画デビューの年となった。

 10年経てば、美しい自然の風景も一変するというが、彼女たちは10年以上にわたって絶大な人気を誇っており、むしろその勢いは増している。

 また彼女たちの自在な変身ぶりにも驚かされる。コ・ヒョンジョンは映画『浜辺の女』で、自由奔放なシンガーソングライター役を通じてコミカルなキャラクターに挑戦したほか、チャン・ジニョンも映画『恋愛の耐えられない軽さ』で、ルームサロン(高級個室クラブ)で働く女性を熱演している。イ・ミヨン、コ・ソヨン、シン・エラも一層磨きがかかった演技で存在感を誇示している。

 今年の夏、劇場の主人公となった彼女たちの魅力に迫ってみよう。



 SBSドラマ『砂時計』(1995)でヒロインを演じたコ・ヒョンジョン(35)は今年、映画デビューを果たし、これまでの古典的な女性像からのイメージチェンジを図った。

 普通、俳優が最も嫌うのは「イメージチェンジ」だ。しかし彼女は、31日に公開される映画『浜辺の女』(監督ホン・サンス)で「一晩限りの出会い」もよしとする開放的で積極的な女性を演じ、華麗な変身を果たした。劇中、映画音楽を専攻したシンガーソングライター役を演じ、春の海で偶然出会った男(キム・スンウ)と一夜を共にし、恋に落ちる。

 「映画女優」コ・ヒョンジョンに対する評価もなかなかのもので、「爽やかでキュートな主人公を見事に演じきった」「実に自然な演技だった」など、多くの賞賛の声が上がっている。



 映画『恋愛の耐えられない軽さ』のチャン・ジニョン(32)は、円熟した演技で中堅女優としての貫禄を見せつけた。チャン・ジニョンは、この映画で一目ぼれした男(キム・スンウ)に積極的にアタックするホステス、ヨナ役を熱演した。特にチョン・ジニョンが、相手を罵倒するシーンは圧巻だ。ただ、その表現の過激さゆえにR-18(18歳未満観覧禁止)に指定されている。

 実はチャン・ジニョンにとって、相手を罵る演技は決して易しいものではなかった。関係者によると、当初ぎこちなかった彼女が、自ら脚本も担当したキム・ヘゴン監督の指導を受け、相手役のキム・スンウの助けもあって、ほとんど「達人」レベルにまで達したという。

 これについてチャン・ジニョンは「自分が演じる役が、あまりに感情の起伏が激しいキャラクターだったため、とまどうことが多かったが、監督と相談しながら、どうしたらいいのかが次第に見えてきた。特に罵倒シーンについては多くのアドバイスをもらい、非常に参考になった」と語った。この映画は、来月7日に公開される。



 4年ぶりにスクリーンにカムバックし、ホラー映画『アパート』の主人公を演じたコ・ソヨン(34)は、現在ロマンチックコメディーに挑戦している。映画『お姉さんが行く』(監督:キム・チャンネ)で、とぼけたところのあるユーモラスな30歳の女性、ナ・ジョンジュ役を演じるコ・ソヨンは、初恋の相手のために人生が狂ってしまったと信じ、12年前の初恋時代に戻って恋愛を成就させるため奮闘する。



 イ・ミヨン(35)も映画『肩越しの恋人』でクールな独身女性を演じた。セックスはしても、結婚はしないという32歳の独身女チョンワン役を務めたイ・ミヨンは、先日すべての撮影を終えたという。

 シン・エラ(37)は、映画『アイスケーキ』で少年ヨンネの母親役で登場し、デビューから17年目にして初めて映画に出演した。

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