韓国で上映中の日本映画『ゆれる』が、小規模ではあるが確実に成功を収めている。
『ゆれる』は、今月10日から6カ所のスクリーンで静かに公開が始まった。映画『グエムル-漢江の怪物-』が約600カ所のスクリーンで上映される中、何とか確保した上映劇場だった。しかし『ゆれる』は、公開からわずか5日で観客動員1万人を突破する記録を作った。『ゆれる』の1万人は、『グエムル-漢江の怪物-』が作りだした観客動員数1000万人と十分に比較できるもので、小規模な映画が作り上げた驚くべき成果だ。
『ゆれる』は、性格が正反対の兄弟が、ある事件をきっかけに危機的状況に陥る過程を緊張感あふれる展開で描いており、今年のカンヌ映画祭の監督週間に『グエムル-漢江の怪物-』と共に招待された作品だ。
『ゆれる』をしている劇場は、座席の90%近くが埋まり、好調な滑り出しとなった。これは、あるアンケート調査で韓国人が最も好きな日本人俳優として挙げられたオダギリジョーの魅力的なルックスに惹かれてのことのようだ。しかし観客にとって、優れた演技力を見せる香川照之やカリスマ性とコミカルさを兼ね備えた木村祐一の姿が映画で見られたのは意外な収穫だったはずだ。
このように『ゆれる』は、評判が高いことから、ロングランされる予定だ。
また、映画を演出した西川美和監督が今月18日に来韓する。西川監督は、18日にソウルCGV上岩で、19日にシネキューブとCQN明洞で観客とトークを繰り広げる予定だ。