映画『私たちの幸せな時間』のソン・へソン監督が死刑囚役を演じたカン・ドンウォンがあまりにも美男子なため、絶望感を感じたこともあったと自身の経験を告白した。
『私たちの幸せな時間』の制作記者会見に出席したソン・へソン監督は「初めて撮影した際、カン・ドンウォンの顔をカメラでクローズアップしたところ、『この顔が本当に死刑囚の顔に見えるだろうか』と疑問に思えて、1時間ほど撮影ができなかった」と撮影中のエピソードを語った。
ソン監督は「撮影を中断し『いったい自分は何をやっているんだろう』とため息をついていたところ、側にいた人が心配して声をかけてきた。自分は『主役の俳優があまりにも美男子すぎて撮影ができない』と話したところ、その人が『美男子の俳優が死ぬからこそストーリーが悲しいのではないか』と答えてくれ、とても励まされた」と話した。
またソン監督は「以前、映画のシナリオを担当したコン・ジヨンさんと話していた際、『この映画で死刑制度の存廃というテーマを正面から扱うことはできないが、死刑囚である美男子の境遇を通して、人が人をあやめることのつらさを観客に伝えられそうだ』と言ったことがある」と冗談めかして語り、会場の笑いを誘った。