韓国初の儒教文化博物館が安東市にオープン

 儒教文化資料を網羅した韓国唯一の「儒教文化博物館」が慶尚北道安東に開館した。この博物館は安東市陶山面の韓国国学振興院内に4階(計4413平方メートル)建ての大きさで今月20日に開館した。2002年末に着工、130億ウォンを投入し4年6カ月かけて完工した。

 展示室は儒教的実践論の骨格である「修身斉家治国平天下2006.04.10」をテーマに、「儒教との出会い」、「儒教と修養」、「儒教と家族」という6つの基本展示室と、「在地士林と儒教文化」、「儒教と科学」、「儒教記録文化館」という3つの主題展示室、そして企画展示室で構成されている。

 門中や書院から寄託を受けた木版、古書、古文書など20点余りのうち、文化財的な価値の高い250種300点余りを展示した。西厓 柳成龍(ソエ ユ・ソンヨン)が壬辰倭乱(イムジンウェラン、豊臣秀吉が1592年に開始した朝鮮侵略戦争)の原因と戦況を書いた「懲毖録」(国法132号)、高麗後期の文臣だった張良守の進士(朝鮮時代に進士試に合格した人々に与えた称号)に合格するための教え「張良守及第牌旨」(国法181号)などもある。

 このほか、15世紀の両班(ヤンバン、身分階級の最上位に位置していた貴族階級)の財産分割相続文書である「権深妻孫氏分衿文記」(宝物549号)、現存している最も古い眼鏡である鶴峯 金誠一の眼鏡も展示される。この眼鏡の縁はべっ甲で作られたもので、精巧なちょうつがいを装着し、折りたたみが可能な作りになっている。

 開館は午前9時から午後5時30分。料金は大人1500ウォン、子ども700ウォンだ。(054)851-0800

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