ポン・ジュノ監督「カンヌの観客は、映画を完全には理解できなかった」


 「カンヌの観客は、この映画を完全に理解することはできなかっただろう」

 韓国型怪獣映画の復活を予兆させる期待作『グエムル-漢江の怪物-』のポン・ジュノ監督が「この映画を本当に理解できるのは韓国人だけ」と発言し、注目を集めている。

 映画『グエムル-漢江の怪物-』は、先月開かれた第59回カンヌ国際映画祭で初めて公開され、国際的に熱狂的な支持を集めた。しかしポン監督の説明によると、この時上映された映画は、音楽とCGが未完成のバージョンだったうえ、映画には韓国人だけが理解できる特有のユーモアと背景が含まれているという。

 ポン監督は「未完成のバージョンをカンヌに出品したのは、カンヌが世界最大の映画マーケットであり、世界のメディアが一堂に会するため、映画を宣伝するのに良いチャンスと考えたから」とし、「おかげでたくさんの外貨を稼ぐことができ、非常にありがたいと思った」と笑顔を見せた。

 ポン監督は「カンヌで多くの観客が、この映画を面白く感じ、爆笑したとは言っても、映画には韓国人だからこそ感じられるユーモアが多い」とし、「彼らは、映画を100%は理解できなかっただろう」と強調した。

 また「だから、韓国ではもっと大きな反響を得られるのではないかと期待している」とし、「より緊張しながら、仕上げの作業に臨んでいる」と話した。

 映画『グエムル-漢江の怪物-』は、漢江に現れた謎の生命体と、川原で売店を営む小市民家族の涙ぐましい死闘を描いた韓国型SF怪獣映画として話題を集めている。同映画は7月初めに試写会を行った後、7月27日に公開される予定。

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