『卑劣な通り』チョ・インソン、ディープな恋愛映画撮りたい!


 長い脚に細身のチノパンがこんなによく似合う男がまたいるだろうか。マジでイケメンだ。

 しかし今回の映画の予告編やポスターに出てくる彼は、これ以上ヤクザらしいヤクザはいないといった感じだ。ちょっと髪を短くして、にらみを利かせているだけなのに、雰囲気がぐっと出る。映画 『卑劣な通り』で3年ぶりにスクリーンにカムバックした俳優、チョ・インソンに会った。

-髪がずいぶん伸びたが?

◆ずっと短いヘアスタイルのままだとイメージが固まってしまうようで映画がクランクアップしてすぐに伸ばし始めた。実際、あのスタイルはあまり合わないので・・・。

-公開前の‘手ごたえ’は?

◆正直言ってよく分からない。ドラマならそれなりに察しがつくけれども、映画はまだ成功したことがなくて・・・。なんかプロモーション向けのコメントみたいだけど、70だけ期待して見たら100のことが得られるような映画だ。

-‘苦い思い出’もあるから作品選びには慎重だったと思うが、出演動機は?

◆ユ・ハ監督に対して絶対的な信頼があるからだ。ユ監督の前作はすばらしかった。この映画も単なるヤクザ映画だったら出演しなかったと思う。フィルムノワール(仏映画的なギャング映画)のようだが、とてもドラマ性がある。

-入れ墨が話題だが?

◆8時間ひとつひとつ掘り込んだオールカラー入れ墨。値段もとてつもなく高いそうだ。水気があると消えるものなので、入れ墨シーンの時はろくにシャワーも浴びれなかったし、ちゃんと寝ることもできなかった。



-冬に撮影したのはラッキーだった?

◆まさにその通り。もう一度撮れといわれても絶対できない気がする。チクチクとした痛みもある。

-本物の入れ墨をする気はある?

◆ない。僕は保守的だし、俳優という職業柄できない。純真な人物の役なのに腕に入れ墨があったら変だから。

-理想のタイプも保守的な女性?

◆はい。出会いには慎重なほうだ。1~2回で終ってしまいそうな人とは会いたくない。デビュー当時にいた彼女と別れたのが最後だから、彼女いない歴もかなり長い。

-まだ若いのに考え方が固すぎるのでは?

◆そういわれることも多い。でも考え方はすぐには変えられない。ただ、相手は芸能界の人でもそうでなくても構わない。気持ちが通じ合うのが大切だ。

-トレーニングをしたそうだが?

◆今回の映画は‘絵になる’アクションではなくリアルさを求められていたので‘ケンカ’のシーンが多く大変だった。本当に殴ったり殴られたりするシーンが多かったので格好をつける暇もなかった。

-歌とダンスの実力は?

◆歌が上手だったらもうCDを出していたはず。ダンスは全然・・・。

-ワールドカップ期間中の公開だが?

◆実はワールドカップよりも外国映画のほうが手恐い。ちょうどスクリーンクォーター縮小方針が発表されてから韓国映画は押され気味だ。ワールドカップは国のお祭りだし・・・、夜中に放送するものだから。

-今後の計画は?

◆ワールドカップ期間中は映画撮影の時よりももっとハードスケジュールをこなすことになりそうだ。昼間は映画のプロモーション、夜はサッカーの応援をするから。これからはディープな恋愛映画を一度撮ってみたい。

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