チャ・インピョ、愛を歌に込めて・・・


 27日、ソウル新沙洞のあるスタジオ。サングラスをかけた6人の男たちがのどが張り裂けんばかりに歌を歌っていた。首を振り、手つきや表情はもうプロ並み。軽快なリズムに合わせたハーモニーがスタジオ中に響き渡る。この6人組グループは「コンパッション・フレンズ」。リーダーは俳優のチャ・インピョだ。

 チャ・インピョは国際子供救護機構「コンパッション(Compassion)」を支援するためグループを結成した。「今年4月、インドでボランティア活動をしたことがきっかけになりました。その時出会った子供たちが目に焼きついて、何かをしてあげたいと思い、アイディアを出したんです」チャ・インピョは妻(タレントのシン・エラ)とともに今年3月、1億ウォン(約1200万円)をこの団体に寄付した。「韓国では外車一台買えばなくなってしまうお金だが、同じ金額でウガンダにいる妊婦350人が支援できます。お腹の中の赤ちゃんが3歳になるまで食べて、教育を受けられるよう支援できるそうです。1億ウォンで赤ちゃんとそのお母さん、合わせて700人の命が助かるということに感動しました」。

 韓国に戻ってすぐ、チャ・インピョはCMソングミュージシャンのチョン・ジェユンさん(32)を音楽監督に迎えようと交渉した。インド・ボランティアチームの中からオーディションも行ったそうだ。インテリア デザイナー・画家・ITコンサルタント・ドキュメンタリー監督など職業もさまざまだ。

 コンパッションの活動は1952年、韓国戦争(朝鮮戦争)中の韓国を訪れた米国のエバーレット・スワンソン牧師が廃墟に捨てられた韓国人孤児の世話をしながら始まった。1993年まで韓国の子供10万人以上が支援を受けた。

 2003年設立された韓国コンパッション(www.compassion.or.kr)は1対1の養子縁組により発展途上国の子供 6000人あまりを援助している。チャ・インピョとシン・エラ夫妻は10人の海外養子を援助している。

 チャ・インピョと5人のメンバーは来月1~7日、ソウル市狎鴎亭洞の現代デパートで後援者を募る「フレンズ・オブ・コンパッション」イベントを行い正式デビューする。発展途上国の子供たちの笑顔を撮った写真家ホ・ホ氏展や西洋画家ハン・ジェンマ氏の「ラブツリー」など盛りだくさんのイベントが行われる予定だ。

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c)Chosunonline.com>
関連ニュース