今月13日、初放映されたMBC週末ドラマ『花火』は、去年大人気を呼んだMBC『私の名前はキム・サムスン』と比較してみると興味深いドラマと評価され、視聴者たちの注目を集めている。
両ドラマのヒロイン、ハン・チェヨンとキム・ソナは2人とも長年の恋人から捨てられた‘たくましい’30代初めの女性という設定で、他にも年上の女と年下の男が愛を育んでいく過程をコメディタッチで描いている点が似ている。
現在『花火』のホームページ視聴者掲示板では‘第2のキム・サムスン’ブームを巻き起こすのではと期待されている状況だ。‘第2のキム・サムスン’ブームを引き継ぐのか、『花火』と『私の名前はキム・サムスン』を比べてみた。
◆‘ナイスバディ’ハン・チェヨンVS‘ぽっちゃり’キム・ソナ
『花火』『私の名前はキム・サムスン』のヒロインたちは容姿こそ違うものの、性格は似ている。8等身の完璧なボディーを持つハン・チェヨンは、『花火』でもナイスバディぶりをアピールしてタンクトップにミニスカートのチアリーダー姿を披露している。
これに比べ『私の名前はキム・サムスン』のキム・ソナはぽっちゃりした平凡な女性だった。キム・ソナは当時、このドラマのために体重を約8㎏増やして話題になった。
しかし容姿は違っても2人の性格は双子のように似ている。大ざっぱで明朗・ハツラツとした30代初めの未婚女性で、長年の恋人に捨てられたが「災い転じて福となす」で年下のイケメン男をゲットする。
◆年下イケメン男、カン・ジファンVSヒョンビン
「イケメン」。『花火』のカン・ジファンと『私の名前はキム・サムスン』のヒョンビンの共通点だ。ヒロインより年下ということも、2人の魅力。主な視聴者層にあたる20代から30代の未婚女性たちに‘夢と希望’を与える理想的な登場人物だ。
彼らは2人そろってドラマで長年の恋人に捨てられたハン・チェヨンとキム・ソナの前に白馬の王子様として登場、心の傷を癒してくれる。そのうえ2人の王子様は平凡なヒロインと違ってリッチだ。
性格も似ている。人をうらやむことなく育ったからだろう。世の中への不満はほとんどないが、コントロール不能の行動で相手を当惑させる。似ているところをもう1つ。それは2人とも過去に忘れられない致命的なトラウマを抱えているということだ。カン・ジファンは兄嫁になるはずだった女性を愛した経験があったし、ヒョンビンは自分が起こした交通事故で兄と兄嫁を失っている。こうしたトラウマはヒロインの母性本能をくすぐらせる重要な‘スイッチ’として登場する。
◆‘端正美人’パク・ウネVS‘清純美人’チョン・リョウォン
2本のドラマには、それぞれハン・チェヨン&カン・ジファンのカップル、キム・ソナ&ヒョンビンのカップルの間に立ちはだかる女性が1人ずついる。パク・ウネとチョン・リョウォンだ。
パク・ウネは『花火』でカン・ジファンの過去の恋人で兄嫁になるはずだった悲恋のヒロインとして登場する。才色兼備の女性を演じるパク・ウネは、ハン・チェヨンの長年恋人だったユン・サンヒョンの気持ちさえ奪ってしまう悪役らしくない悪役だ。
チョン・リョウォンは『私の名前はキム・サムスン』でヒョンビンの過去の恋人として登場、キム・ソナとの間で愛の綱引きを繰り広げる。彼女もパク・ウネに似ていて、キム・ソナとは全く違う清純で知的な美しい女性を演じていた。放送時、チョン・リョウォンは視聴者の熱い視線と同情心を誘い、トップスターになった。
他にも『花火』と『私の名前はキム・サムスン』はよく似ているストーリー設定で注目されている。『私の名前はキム・サムスン』のキム・ソナには悩み相談を担当し、行動に移す‘お姉さん’イ・アヒョンがいたが、『花火』のハン・チェヨンには‘妹’キム・ソヨンがいる。