ドラマ『私の名前はキム・サムスン』『薔薇色の人生』の終了以降、視聴率が50%を越える人気ドラマが久しく登場していない。最近のドラマは、視聴率10-20%前後を行き来しながら、静かに最終回を迎えるケースが多い。
しかしこんな「ドラマ氷河期」の中でも、地上波の看板ニュース番組の直前に放送される連続ドラマの人気は衰えることを知らない。昨年放送されたMBC連続ドラマ『頑張れクムスン』は視聴率50%に肉薄したこともあり、まもなく最終回を迎えるKBS1TV連続ドラマ『変な女、変な男』も視聴率が30%を超える人気ドラマとなっている。こうした連続ドラマの視聴率は、すぐその後に続く各局の看板ニュース番組の視聴率にも大きく影響を及ぼすことから、連続ドラマの視聴率を確保するためにKBSとMBCは想像以上に激しい競争を繰り広げている。
視聴率激戦地となっている連続ドラマで、KBSは中国の“延辺娘”という新しい設定に挑戦する。『変な女、変な男』の後続ドラマとして、22日夜8時25分から始まるKBS新ドラマ『19歳の純情』は、韓国男と結婚するため中国の延辺からやって来た朝鮮族のクッファが、結婚生活の中で経験する悪戦苦闘の数々をコミカルに描いている。
新ドラマでは延辺出身者の話が扱われるが、朝鮮族に関する深刻な問題を描くのではなく、クッファの目から見た韓中間の文化や生活環境の違い、また愛情についての両国間での認識違いなどを描く予定だ。同ドラマの制作スタッフは「昔気質で純真なクッファの姿を通して、我々が忘れてしまった“純情”の意味を再度見つめなおしたい」と伝えた。
主人公のクッファには、元ネットアイドルでドラマ『ノンストップ5』にも出演したク・ヘソンがキャスティングされた。今後、彼女が『頑張れクムスン』のハン・ヘジンや『変な女、変な男』のキム・アジュンのように、連続ドラマを通じてスターの座を勝ち取ることができるか大いに注目される。