韓国映画vsハリウッド映画、『怪物』『韓半島』の挑戦

　『怪物』『韓半島』など100億ウォン(約12億円)に近い莫大な制作費をかけた韓国の大作映画が、ハリウッド映画に挑戦状を叩きつけた。

　カン・ウソク監督の『韓半島』とボン・ジュノ監督の『怪物』は、それぞれ公開日を7月の13日と23日に決定し、ハリウッドの超大作と全面的に対決することを宣言した。

　両作品はそれぞれの公開開始日を2週間程ずらすことで、韓国映画同士での競争を避ける一方、これまで夏に強さを発揮してきたハリウッド映画とは真っ向から挑むことになった。両作品との激突が予想されるのは、ジョニー・デップ主演のハリウッド映画『パイレーツ・オブ・カリビアン2:Dead Man\'s Chest 』とブライアン・シンガー監督の『スーパーマン・リターンズ』で、それぞれ7月7日と14日に公開が予定されている。

　カン・ウソク監督は「昨年からハリウッド映画と全面的に対決するための構想に取りかかり、これが『韓半島』の出発点となった。事前に準備を重ねた“挑戦”なので、心血をそそいで映画作りに励み、公開日もハリウッド映画に合わせて7月13日と予定より一週間早めることにした」と話した。また同監督は、「『韓半島』だけでなく『怪物』等、期待度が高い韓国映画が続々公開されるが、これは2003年の年末に公開された『シルミド/SILMIDO』と『ロード・オブ・ザ・リング3』が対決した構図と類似しているため、かなり期待が持てるのではないか」と語った。