事業家ペ・ヨンジュンの事業戦略分析


 ペ・ヨンジュンは21世紀の有望事業として挙げられている「エンターテインメント」と「ウェルビーイング(wellbeing、健康で幸福な状態)」を自身のビジネス方向の大きな流れにしたと見られる。

 1998年に直接マネージメント会社を運営した経験と、2003年にコスダック(店頭市場)企業のハンシンコパレーションのエンターテインメント業進出に共に取り組んだ(1年後に決別)経験でビジネス感覚があると評価されたペ・ヨンジュンは、2年前から「ペ・ヨンジュン=健康」のイメージで売り込む「ウェルビーイング事業」に事業の枠を固めた。

 2004年に発売した写真集で「彫刻のような体」を公開したペ・ヨンジュンは、個人トレーナーJP(イム・ジョンピル)のマネージメントも所属会社で担当し、積極的なマーケティングを繰り広げている。写真集はもちろんのこと、JPがペ・ヨンジュンのトレーニングの過程を収めたフィットネスの本「デザイン・ユアボディー」まで、韓国と日本で共にベストセラーにしている。

 当時から「モムチャン(スタイルが良い人の意)」、「健康的な芸能人」のイメージを築き上げてきたペ・ヨンジュンは、イオン飲料のCMで健康的なイメージを演出したり、日本の化粧品ブランドAVONの「乳がんにさよなら」キャンペーンのモデルとして無償で活動するなど、健康とウェルビーイングに関連した活動に積極的に取り組んできた。

 また、「ティー・ロフト」のメニュー構成は韓国の伝統茶と自然食品をテーマにしており、「ゴリラ・イン・ザ・キッチン」は健康食を扱ったレストランというコンセプトにしているのも一貫性のあるプロジェクトと分析できる。

 5月にオープンする「ゴリラ・イン・ザ・キッチン」と「ティー・ロフト」のフランチャイズ事業が成功する場合、ペ・ヨンジュンはメディアコンテンツなどのエンターテインメント事業のほかに、「ウェルビーイング」という新たな動力源を得ることになる見通しだ。

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