本格的な春が始まる3月末から4月はじめ、韓国の代表的な軍港である慶尚北道鎭海市は桜の花で一杯になる。この美しい桜で街が桃色に彩られる頃開催されるのが韓国最大の桜フェスティバル「軍港祭」だ。
李舜臣(イ・スンシン)将軍の追慕祭と共に行われるこの軍港祭は今年で43回目を迎える。今年は3月30日から始まり、4月8日まで10日間行われ、40種以上のイベントが行われるなど、全国各地から観光客が集まる。
市街地一帯に咲いている32万本の桜はほとんど花を咲かせ、フェスティバルに訪れた観光客を喜ばせている。
開幕イベントが行われたチュンウォンロータリーにはルミナリエも設置され、夜にもフェスティバルを盛り上げている。
普段は民間人の出入りが禁止されている海軍鎭海基地司令部と海軍士官学校も、この日午前8時30分から開放され、市民や観光客が内部の美しい桜を自由に観賞できるようになる。
韓国では唯一の軍艦展示館と海戦史体験館をはじめ、海洋公園、国立水産科学院、ネス面養殖研究所などでも美しい桜の花やイベントが開催される。
今年の軍港祭は来月7日午後2時から李忠武公勝戦イベントをはじめ、壬辰倭乱(イムジンウェラン、文禄慶長の役)の信号凧の展示会、中国サーカス、ロックフェスティバル、ライブコンサート、全国舞踊競演大会など多彩なイベントが開催される。
市内の桜の道以外にも、ドラマのロケにもよく使用されるヨジャ川周辺や帝皇山公園、アンミン峠、長福山彫刻公園、海軍作戦司令部の領内でも素晴らしい桜を見ることができる。