【インタビュー】日本初コンサートのSG WANNA BE


 「泣き叫んではいません」「ただ悲しい気持ちじゃなくて喜びにあふれてむせった、そんな感じでした」「精一杯、自制したんですが・・・う~ん、歌いながらこんな気持ちになったのは初めてです」

 行き過ぎと感じられるほど感情を込め、豊かな音色を聞かせてくれる男性3人のボーカルグループ、SG WANNA BE。3rdアルバムのリリース(今月30日)を前に出会った彼らは、変化に対する期待にあふれていた。去年2ndアルバム、リメイクアルバムあわせて56万枚を売り上げトップ歌手になった秘訣は、非凡な‘牛飼い唱法’。大勢のコピーグループが後を追った。それがプレッシャーになったのだろうか。今度は少し他のアプローチを考えている。

 タイトル曲は『私の愛』。一番年上のチェ・ドンハ(25)は「曲の速度は『光(狂)』や『罪と罰』のようなミディアムテンポに近いが、スタイルは全く違う。レコーディングを終えてホッとしたのは今回が初めて」と話す。キム・ジノ(20)は「老若男女の区別なく歌えるやさしいメロディ。一言で言えば幸せな歌」と説明。徹夜のレコーディングでやつれて青白かった3人の顔が、音楽の話になると紅潮して生き生きする。

 確かにタイトル曲『私の愛』のSG WANNA BEは落ち着いている。歌唱法はR&Bとロックの中間くらい。フォークデュオの‘ヘバラギ’の端正な歌『私の心の宝石箱』さえ凄絶にむせびながら歌ったかつての彼らは変わった。牧歌的ムードの前奏から激しく上がったり下がったりしないメロディまで、親しみやすくて心安らかな歌だ。こんなに変わった彼らに対するファンの反応は?

 「去年の末にある授賞式に行ったんですが、2005年歌謡界の最高のトレンドはSG WANNA BEスタイルだって言っていて。似たようなミディアムテンポの歌はもう飽和状態だと思いました。だから新しいスタイルは絶対必要だったんです」(キム・ヨンジュン・22)


 SG WANNA BEはオフがない。テレビにはあまり出演しないが、いつもどこかでコンサートをしている。チェ・ドンハは「コンサートとレコーディングを並行しながら、活火山のように暮らしている」と笑った。去年の末に数多くの歌手賞を受賞したが、どんな気持ちだった?

 「お母さんは“トンビが鷹を産んだ”と言いました。僕も本当に不思議だった。歌で得たものがあまりにも多すぎるようで、いつも頭を下げてしまいます」(キム・ジノ)。「僕ら3人が出会ったこと自体、ラッキーでした。この縁を一生大事にしていきたい」(キム・ヨンジュン)。

 しばらく3人のレッスン生時代へ話が移った。彼らは企画会社のビルの地下室で1日10時間閉じこもって歌のレッスンをしながら、マネージャーたちの様子をうかがってこっそりとサボった時代を振り返り、ふと懐かしんでいた。

 「いえ、正直言って1日に10時間もずっとどうやって歌えますか?だから居眠りしたり、DVDを借りて見たり、鬼ごっこもしたり。僕らのチームワークはあの時できたのかも。今レッスン室を使っている後輩たちを見ると、あの時の気持ちが胸にひろがります」(ヨンジュン)

 この人気が去ってしまったら?キム・ジノは「アルバムが出せなくても大学路でライブさえできれば他に望むことはありません」と言った。「ソロアルバムを出して大失敗したので、どん底を知っている」というチェ・ドンハは後輩たちに‘いつも同じ気持ち’を強調する。
彼らは今年、もう1つの韓流の主役になろうとしている。5月13日に日本で初コンサートを開く。すでにその噂で持ち切りだ。1日2回予定されている日本の初コンサートには去年からそれぞれ100人以上のファンがチケットを申し込んでいる。

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