バラードの時代が到来した。これまでBoA、Rain、SE7EN、東方神起などのアイドルが日本で韓流ブームをリードしてきたのに続き、シン・スンフン、RUI(イ・スンチョル)、リナ・パーク、火曜飛などバラード歌手が日本市場に挑んでいる。華麗なダンスの代わり、溢れるカリスマと歌唱力で旋風を巻き起こしたこれら歌手たちが、日本の音楽シーンに登場したのだ。シン・スンフン、RUI(イ・スンチョル)は名実共に韓国を代表する“ライブの神様”。リナ・パークと火曜飛も同様、鳥肌の立つような歌唱力で韓国のR&Bの2大山脈として威容を誇る“女神”たちだ。
昨年、『I believe』『微笑みに映った君』などをリリースし、日本進出に成功したシン・スンフンは今年1年間、日本での人気固めに力を注ぐ構えだ。
特に、3,4曲の歌をドラマや映画のオリジナル・サウンドトラックに収録するタイアップ(Tie-Up)形式でプロモーションし、勢いを付けた。フジテレビで今月から放送スタートする『天国の樹』のタイトル曲『どうしよう』を歌うほか、今年上半期に日本で公開されるチェ・ジウ、チョ・ハンソン主演の映画『連理の枝』にヒット曲『僕より少し高い所に君は居るだけ』を収録した。
また、近々日本で放送が予定されている Rain主演のドラマ『このろくでなしの愛』の主題歌も歌う。シン・スンフンは今年上半期、映画やドラマ主題歌を中心に活動して顔を売り、下半期に公式アルバムを出すという思惑だ。
昨年デビュー20周年を迎えたイ・スンチョルは、日本進出のため RUIに改名。 RUIも同様、日本のTBSドラマ『輪舞曲-ロンド-』で『さよなら³』を歌い、出足のいいデビューを飾った。同ドラマは20%以上の視聴率を記録しており、RUIが今後日本で活動を展開する上での大きな布石になった。
22日に初シングルをリリースした RUIは、イェダンエンターテインメントの積極的なプロモーションと同時に日本で“韓国のライブ帝王”の意地を見せる覚悟だ。
既に2004年11月にシングル『Fall in love』をリリースし、日本デビューを果たしたパク・ジョンヒョンは派手ではないが地道な活動を行い「リナ・パーク」という名で知られている。
これまで韓国のヒット曲を日本語で歌ったシングル2枚、公式アルバム2枚を出した。先月22日、9カ月ぶりに発売した3枚目のシングルは日本語と英語で歌った。
リナ・パークの所属事務所ティエンターテインメントのカン・ジフン理事は「韓流を強調するコンセプトではないので、リナ・パークが“韓国の歌手”だと知らないファンの方が多い」とし「今年は4枚のシングルを出す計画」と話した。
最近、国内で5集を出した火曜飛も同様、日本でマニア層のファンを抱えており、じわじわと足場を固めている。2004年11月、ゲーム「マグナカルタ」のオープニング曲『Fly Again』で日本上陸した。
火曜飛は個性あふれるR&Bのボーカルで「韓国最高のアーティスト」との評価を受けているほか、来月4日に初の公式アルバムを発売する。
ソニー・ミュージックから日本アルバムをリリースする火曜飛は「合同公演などにも積極的に参加して、活動の幅を広げている」と伝えた。