ユン・ソクホ監督の最新作『春のワルツ』…スター誕生の予感


 ユン・ソクホ監督の四季シリーズ完結編となるKBS第2テレビのドラマ『春のワルツ』がスター誕生を予感させている。

 28日午後2時、ソウル龍山CGVで行われた『春のワルツ』試写会および会見は、ユン・ソクホ監督の世界が明らかにされ、ソ・ドヨン(ジェハ役)、ハン・ヒョジュ(ウニョン役)、ダニエル・ヘニー(フィリップ役)、イ・ソヨン(イナ役)ら新人たちのキャラクターが際立った。

 その中でも最も光を放っていたのがダニエル・ヘニー。ダニエル・ヘニーはドラマの中で終始動き回り、登場人物たちの仲を取り持つフィリップを見事に演じた。同時にMBCドラマ『私の名前はキム・サムスン』で見せたような紳士的で物腰が柔らかくユーモアも兼ね揃えた魅力を惜しみなく発揮している。

 ダニエル・ヘニーは右も左もわからないオーストリアで右往左往するハン・ヘジュを親切にガイドし、異国で繰り広げられるロマンスへの憧れを膨らませた。ハイライトシーンを兼ねた予告編で公開された足を痛めたハン・ヒョジュを抱きかかえ車のボンネットに乗せ、自分のネクタイで傷口を結んで手当するシーンは女性が心を奪われるのに十分だろう。

 イ・ソヨンもソ・ドヨンの寂しさをなぐさめ、バッグを持ってエスコートするなど、韓国男性にはほとんど見ることのない新鮮な魅力を見せている。

 ハン・ヒョジュは元気で天真爛漫なウニョンを自然に演じ、心の片隅にある懐かしい思い出を切なく表現するなど深い演技を見せている。イ・ソヨンは知的で凛とした姿でドラマをしっかりと支えている。

 ソ・ドヨンは寂しくて孤独に見えるクラッシックピアニストのオーラを見事に表現している。二つの過去の間で悩む姿は冷たい表情の中の目で表現した。187センチの長身とファッションモデル出身の堂々としたスタイル、ピアノを弾く長い指は少女マンガから出てきたような完璧な印象を与える。

 四季シリーズで見せてきたユン・ソクホ監督の世界の基礎はそのままで維持しながらも、全体的には溌剌としていてコミカルさ、いじらしさ、懐かしさが織り交ざり、『春のワルツ』だけが持つ独特な個性を放っている。

 撮影にはドイツ製の最新HDカメラが使用され、色彩も鮮やかで美しかった。青山島で撮影された子ども時代のシーンに登場する麦畑の青々とした色彩、黄色い菜の花、成人役の衣装に使われた青いスカーフ、赤いバッグやセーターの眩しさが視線を奪った。

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