「『王の男』がセリフ盗用」・・・演劇脚本家が上映禁止仮処分申請


 1000万観客突破で韓国映画の興行史を塗り替えた『王の男』が、同映画に対する上映禁止仮処分申し立てにより、1100万人達成が危ぶまれている。

 演劇『キス』の脚本家である韓国芸術総合学校ユン・ヨンソン教授は21日、「私が著作権を保有している喜劇のセリフを『王の男』が盗用した」とし、同映画の制作-配給会社のイーグルピクチャーズとシネワールド、イ・ジュンイク監督を相手取り上映禁止仮処分申請をソウル中央地検に申し立てた。

 ユン教授は「今年初め、偶然に同映画を見て、私が書いた喜劇のセリフが許可なく使用された事実を知った」とし「これは明らかに著作権侵害であり、観客に演劇『キス』が『王の男』のセリフを盗用したと誤解され、作品の価値が損なわれる危険性が高い」と主張した。

 さらに「当該セリフが同映画の価値を高める一方で、映画制作陣は交渉を先延ばしにして上映を継続している」とし、映画上映のみならず、DVD、ビデオ、インターネット動画など『王の男』に関する一切の制作、配布活動を中断するよう求めた。

 問題のセリフは、ゴンギルとジャンセンがジャンニムノリ(京幾道楊州に伝わる戯曲巫歌)をしながら「俺はここにいて、お前はそこにいる」という言葉をやりとりする部分で、喜劇『キス』の前半でも主人公の男女が同じセリフを使用しているとユン教授は話した。

 これに対し、イーグルピクチャーズ側は「前後関係を把握するため、ユン教授と接触中」と話した。

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