人気芸能人が戦々恐々、増殖するアンチサイト　

　キム・テヒは最近、財閥グループの御曹司との結婚説に苦しまなければならなかった。

　噂の震源地はインターネットの某芸能情報サイト。キム・テヒが財閥グループの御曹司Jさんと結婚するという記事が掲載され、このニュースは瞬く間に他のポータルサイトに広まった。

　こうしたアンチファンのために最近、心を痛める芸能人が増えている。

　アンチファンの代表格である歌手のムン・ヒジュンをはじめ、コ・ソヨン、ユン・ウネ、ソ・ジヨンなど、売れっ子の女性芸能人も多くのアンチファンを抱えている。この他にもイ・スンヨン、チェ・ジンシル、チェ・ミンスなど、個性が強い芸能人であるほどアンチは多くなる。

　こうした芸能人のアンチサイトに流れている怪情報は決まったパターンがある。

　未婚の女性芸能人の場合、懐妊説と独特の性的な噂がほとんどを占める。

　「人気スターのAさんは某財閥幹部と密接な関係を持ち、妊娠までして一時期テレビ出演ができなかった」「Bさんは酒が入ると淫らな目つきで男を誘う」といった根拠のない噂が並ぶ。

　こうした噂の多くは芸能人の活動にブランクが空いた頃に飛び出し、結局海外で中絶手術を受けたという話で結論付けられる。

　次に多いのが芸能人の知的水準に対する戯画化。最もよくあるのが英語のスペルを間違えて書くとか、読むことができなくて恥をかくケースや、対話の中で思わず失言をして収拾がつかなくなるケースだ。

　アンチサイトに出回る噂には精通した消息筋が欠かせない。テレビ局の関係者、証券街の有力な消息筋、新聞記者からの情報となると、まるで新聞記事のように写真まで掲載される。

　最も恐ろしいのは、こうした噂が広まるほど新たな内容が加えられ、最後には知的レベルにまで及ぶという事実だ。

　事実に根拠しないアンチファンが流す噂は、該当する芸能人のCM出演や活動の機会を阻んでしまうことを含め、精神的苦痛を与えるという点からも深刻性が高いと言える。