これ以上の出来はないだろう。
男性5人グループの東方神起が渾身を力をこめた公演で1万人余のファンを興奮させた。
10日、ソウルのオリンピック公園内の体操競技場でデビュー後初めての単独コンサートを行った東方神起は、トレードマークの華やかなダンスとずば抜けた歌唱力をちりばめ、音楽的な成熟性を誇示した。
5つのガラスのカプセルに入り、空中から舞い降りてきた東方神起は、ファンの予想とは裏腹にミディアム曲の「トゥナイト」で2時間の公演の幕をあげた。これに続き、「ハグ」、「君たちのものだから」を連続で歌い、会場の雰囲気を盛り上げた。
今回のコンサートの基本コンセプトは「マジック」。「アイウォナホールドユー」を歌いながら一瞬で1人の女性をどこからか登場させ、すぐに消してしまうというマジックを披露したほか、ハンカチを使ったマジックも完璧にこなした。
この日の目玉は東方神起のメンバー達の個人芸。
ユンホ(ユノ)は華やかなダンスを、ユチョン(ミッキー)はピアノの伴奏に合わせ、ソロ曲の「天気雨」を歌った。また、ジュンス(シア)は「オールライズ」でダンスと歌を、ジェジュン(ヒーロー)は「足どり」を熱唱した。
しかしファンが最も拍手を惜しまなかったのは、メンバー最年少チャンミン(マックス)。6人の女性バックダンサーと舞台に立ったチャンミンは、マイケル・ジャクソンの「ザ・ウェイ・ユー・メイク・ミー・フィール」に合わせたキュートなダンスと表情の演技で拍手喝さいを受けた。特に、女性ダンサーとの挑発的なセクシーダンスは少女ファンたちから嫉妬まじりの歓声があがるなど、会場を騒然とさせた。
一方、今回の公演で最も目立っていたのはミュージシャンとしての東方神起が強調されていたという点。
アンコール曲の「マイリトルプリンセス」、「ドライブ」を含め、コンサートで歌った24曲のうち、20曲をライブでこなすなど、これまで“見せる”ことに執着していたボーイバンドとしてのイメージを払拭した。
東方神起は13日までコンサートを行い、この後は3月に日本でニューシングルとアルバムを発表、海外での活動に力を入れる予定だ。