カンヌ、ベニスに並ぶ「世界3大映画祭」に挙げられる第56回ベルリン国際映画祭が9日、ドイツベルリンにて11日間の日程で出航した。最高の栄誉である黄金熊賞をめぐる戦いが繰り広げられるコンペティション部門の20本を含み、ベルリンが整えた食卓に上る映画は全て361本。
自閉症の女性と交通事故の後遺症を抱える男性との友情をテーマにしたシガニー・ウィーヴァー主演の『スノー・ケーキ』がオープニング上映作。ディーター・コスリック執行委員長は「性を求める人は性を、政治を求める人は政治を、サッカーを求める人はサッカーを見ることができるだろう」とし多様な出品作を誇った。『ショートカット』を演出したロバート・アルトマンの『ア・プレイリー・ホーム・コンパニオン』、英国のマイケル・ウィンターボトム監督の『The Road to Guantanamo』、米国シドニー・ルメット監督の『In Find Me Guilty』などがコンペティション部門の注目作だ。
韓国映画は、非コンペティション部門のみ3編が出品された。フォーラム部門の『ピーターパンの公式』(監督チョ・チャンホ)と『訪問者』(監督シン・ドンイル)、青少年映画部門の『台風太陽』(チョン・ジェウン)だ。今回ベルリンでは「韓国映画」より「韓国映画人」の活躍が目立つ展望だ。国際長編コンペティション部門の審査委員を務める女優のイ・ヨンエをはじめ、短編コンペティション部門の審査員に『甘い人生』『君は僕の人生』の制作会社である映画会社ボムの吳姃琓(オ・ジョンワン)代表が委嘱された。ソウル女性映画祭のイム・ソンミンプログラマーは「ニューシネマ国際フォーラム」部門の審査員を務める。また、朴贊郁(パク・チャヌク)監督は、短編映画制作者のためのプロジェクト「ベルリンタレントキャンパス」の講師として招待された。