日本まで観客を引き連れて…ミュージカル出演のチョ・スンウ


 「あまりにも大きなファンの声援に対して、どんな言葉で感謝すべきかいいようがありません…」

 俳優のチョ・スンウ(26)が、韓国の舞台俳優では例のない「スターホリック」(あるスターにのめり込む現象)の主人公となった。スクリーンと舞台の両方で縦横無尽の活躍を見せてる彼が、今度はミュージカル『ジキル博士とハイド氏』で、嵐のような「チョ・スンウシンドローム」を巻き起こした。

 驚くべき歌唱力とカリスマを見せるチョ・スンウの舞台に熱狂のあまり、「中毒」になってしまった国内の一部熱烈な観客たちが、チョ・スンウの海外公演にまで追いかけていく前例のないことが起ったのだ。

 チョ・スンウのファンは今年3月13~24日まで日本の東京・大阪で行われるチョ・スンウ主演のミュージカル『ジキル博士とハイド氏』を見るために日本行きの航空チケットと公演チケットを予約している。

 今月26日、公演前売りサイトのチケットリンクによると、すでに20人余りの国内のファンが、この日本行きチケットを予約した。あまりの反響の大きさに2月には『ジキル博士とハイド氏』と日本観光をパッケージにした1泊2日、2泊3日の東京・大阪パッケージ旅行商品も発売される予定。

 ペ・ヨンジュン主演の映画『外出』の国内封切りの際、日本人観光客を国内に集めようとパッケージ旅行商品が登場したことはあるが、逆に韓国人スターの海外公演に国内のファンが同行する旅行商品が登場するのは初めてだ。

 チョ・スンウは、ミュージカル『ジキル博士とハイド氏』にういて「ジキルとハイドの両面性、甘美でパワフルな楽曲のため、高校時代から憧れていた作品」と説明した。


 チョ・スンウが普段、オーディション曲としてよく練習していた歌も、このミュージカルの『今この瞬間』(This is the Moment)だ。「今、私はただ確信する/この先訪れるのは勝利だけ」というその歌詞のように、チョ・スンウの演技経歴のなかで2006年こそ、魔法のような瞬間として残るだろう。

 今月25日開幕した『ジキル博士とハイド氏』ソウル公演のチョ・スンウの出演日の客席は、1月中旬にすでに売り切れた。2月10~19日までの大邱公演を見に行く観客も少なくない。このミュージカルは公演を行うたびにチョ・スンウ出演分が一日で売り切れるのが通例になってしまった。チョ・スンウが出演する回のチケットはオークションサイトで2~3倍の値段で取引された。

 チョ・スンウは、ミュージカルとしては破格の4億ウォンのギャランティーを手にしたが、彼が受けた待遇は高額の出演料だけにとどまらない。『ジキル博士とハイド氏』再公演の出演交渉の際、彼は金よりも「歌の伴奏をオーケストラライブにしてほしい」と提示して、結局20人のオーケストラの演奏を取り付け、チョ・スンウパワーを証明した。また、その勢いを維持して日本にも進出する。

 このミュージカルの国内舞台で多数の日本人観客を目にしたというチョ・スンウは、「はるかに遠いところからいらっしゃって喝采を送ってくださるのに、私が直接日本に行って公演を披露するのが道理ではないか」と話した。今回の日本公演は、チケットの70%近くがすでに売れたほど現地でも大きな反響を呼んでいる。

 映画と舞台にまたがって活躍しているチョ・スンウは「映画は、舞台特有の誇張された表現を抑制でき、ミュージカルは発声に役に立つので、今後も映画とミュージカルを並行していきたい」と語った。

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