映画『王の男』カム・ウソン「顔の傷は自分で提案」


 観客動員数400万人を目前にしている話題作『王の男』でチャンセンを演じたカム・ウソンの人気が急上昇している。

 燕山君統治の朝鮮時代、空腹を満たすために広大(クァンデ、人形劇や演劇、綱渡りなどを演じた大道芸人)をしたチャンセン。チャンセンはこの世にどんな不満も欲もなく、ただ空腹を満たすためだけに広大を始めた。

 チャンセンを見るとまず目に付くのは口の上にある深い傷跡。映画の結末でその傷跡の秘密が明らかになる。広大の生活を始めるきっかけとなったその深い傷は、ジャン・バルジャンのようなチャンセンの苦しい人生と、魂に刻まれた傷を短編的に見せつけている。

 しかしこの顔の傷はシナリオにはなく、カム・ウソンが制作陣に提案したものだという。

 カム・ウソンは最近STARNEWSとのインタビューで、「特別な意図はない。シナリオを読んでいてチャンセンについて色々考えていた時、『顔に傷があったらどうだろうか』と思った」と話した。

 カム・ウソンは「チャンセンはただ広大であるだけ。卑しい身分として生まれ、本能的に生きている男。できることは広大しかなく、自分の人生観について悩む人物ではない」と説明した。

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c)Chosunonline.com>
関連ニュース