「5分で5億!」
チャ・スンウォン主演の映画『国境の南側』が、50億を投入した超大型撮影現場を公開した。
『国境の南側』は、北朝鮮に愛する婚約者を残して韓国に渡った平凡な青年ソノの人生と愛を描い、70億ウォン余りの制作費をかけた大作恋愛映画で、俳優チャ・スンウォンの初めての恋愛映画としても有名になった。
7日午後、全州ソリ文化の殿堂で開かれた撮影現場の公開イベントでは、平壌万寿芸術団のホルン奏者だったソノが北朝鮮を脱出する直前、平壌大劇場で最後の演奏をする場面が再現された。
「偉大な首領金日成同志万歳」と書かれた赤いプラカードなどで飾られたこの日の撮影現場には、観客に扮した100人余りのエキストラと100人余りのオーケストラ、舞台に上った300人余りの群衆など1500人近い人員が動員された。
この日、舞台で行われた公演は、北朝鮮の5大革命歌劇の1つである『党の良き娘』で、ミュージカル「明成皇后」のメンバーと郡山市立交響楽団の団員たちが参加した。著作権などの問題に備え、全ての音楽を新しく作曲し、平壌の雰囲気を十分に出すため、中国から直接空輸した衣装だけでも80箱余りにおよぶ。撮影にかかった費用は総5億ウォン。
ある関係者は「実際、映画では約5分にも満たない公演のシーンのため、純制作費50億ウォンの10%にあたる5億ウォンが投入された」とし「ソノの北朝鮮での幸福な生活を象徴するシーンであることから、一層力が入った」と説明した。
一方、髪にポマードをタップリ塗った清潔感あるホルン奏者に扮したチャ・スンウォンが披露した演奏はなかなかのもので、撮影現場に集まった1500人の出演陣と100人余りの取材陣から拍手喝采を浴びた。昨年9月に撮影を開始し、今月末にクランクアップする予定の『国境の南側』は4月公開を控えている。