「頭に何を付けているんだろう?」
チャン・ドンゴン、ヒョンビン、クォン・サンウ、チャン・ウヒョクなど人気男性芸能人の間で、玉形のメタリックなヘアビーズを付けるいわゆる“メタルビーズヘア”が流行している。“クラブスタイル”とも呼ばれるこのヘアスタイルは一方のサイドヘアを小分けにつまんでクルクルねじり、それを後ろに回して後ろの髪と一緒に束ね、その間にポイントとしてビーズを付けるのが特徴。
一方のサイドヘアだけにヘアビーズを付けると女性的な「メトロセクシュアル」感が強く表れるが、ビーズを付けていない方のサイドヘアを手ぐしで軽くかき上げ、ヨーロピアン風のウェーブを作っることで男性的な「ウェーバーセクシュアル(bersexual)」な雰囲気も同時に醸し出す。美男子のソフトさとワイルドな男性美が混在し、多様な表情が演出できるのがポイント。
流行ヘアの大部分は海外発だが、この「メタルビーズヘア」は純国産だ。流行の発信元はチャン・ドンゴン。昨年の秋にデジタルカメラ、サムスンケノックス(KENOX)のCMで白いスーツを着たチャン・ドンゴンがこのヘアスタイルを初めて披露した。「チャン・ドンゴンヘア」が話題に上ったのもこの時から。
「英国に出張に行って、ヒッピーたちがよく行くアクセサリーショップでヘアビーズを買いました。それから、CMを撮影するとき、チャ・ウンテクCM監督が『ストリート感覚がありながらもスタイリッシュな雰囲気』をリクエストしたので、このスタイルを考案しました」
チャン・ドンゴンのファッションを担当するスタイリストキム・ヒョソンさんの話だ。キムさんはこのスタイルを「グランジシック(Grunge chic)風」と定義した。ゴミ箱から出てきたみたいにクシャクシャなのに洗練された雰囲気があるという意味だ。
チャン・ドンゴンに続き、俳優のクォン・サンウや歌手のチャン・ウヒョクが後に続いた。エニーコールのCMでちぐはぐなスタイルにシルバーのヘアビーズで編み込んだツイストヘアを演出したクォン・サンウは、3日に行われた『美しき野獣』の試写会では前髪と後ろ髪を残して両サイドの髪を全て編み込み、一層アップグレードしたスタイルを見せた。年末のMBC演技大賞で最優秀男優賞を受賞したヒョンビンも授賞式でこの「メタルビーズヘア」で登場し目を引いた。
しかし、一般人がこのスタイルを真似るのにはやや無理がある。チャン・ウヒョクのヘアスタイリストヤン・ヒョンシムさんは「ゴムで結んでねじってビーズを付けて、またつなぐ。ヘアクリームやジェルでしっかり固めたら、1時間半は優にかかる」とし「ヘアビーズが一般的でないため、アクセサリーを買いにビーズ材料店まで行かなくてはならないのもネック」と話した。