10年にわたって国際映画祭を育てた釜山が映画の撮影地としても脚光を浴びている。
『タイフーン』(原題『台風』)、『オールド・ボーイ』『親切なクムジャさん』『シルミド/SILMIDO』『家門の危機』…。韓国映画の最近の代表作は多くが釜山を舞台に撮影され、現在も多くの撮影が予定されている。
昨年韓国で制作された長編映画は約70本。このうち約30本が釜山で全体または一部の撮影をした。少なくとも40%以上の映画が釜山を舞台にしたことになる。2004年よりも10本増え、釜山映像委員会が釜山地域の映画撮影支援を始めた2000年よりも3倍増加した。
釜山で今年ロケを行った映画も2004年の3本から6本に増えた。先月公開したチャン・ドンゴン主演の『タイフーン』は海外ロケを除くすべての撮影を釜山で行った。現在オールロケを行っている映画もファン・ジョンミン、リュ・スンボム主演の『死生決断』をはじめ4本だ。今年行われる釜山オールロケの映画は昨年より大幅に増える見込みだ。映画制作や関連企業が集中するソウル以外でのオールロケは現実的に簡単ではないというのが関係者らの話しだ。
日本映画も釜山での撮影を希望するケースが増えている。昨年は1本に過ぎなかったが、今年は日本の鉄道駅で酔客を救って亡くなった李秀賢(イ・スヒョン)さんの生涯を描いた韓日合作映画をはじめ、上半期だけで4本が撮影を予定している。
釜山映像委員会のキム・ジョンヒョン企画チーム長は「釜山は海や山など自然条件が整い、庶民的な住宅街から新しい住宅地が共存する複合的都市のため魅力的な撮影地」とし、「釜山市と釜山映像委員会も撮影場所の交渉や撮影許可を即時に提供するなど積極的な支援を行っている」と語った。釜山には映画振興委員会と映像物等級委員会など映像関連の機関も移転する計画だ。
釜山での映画撮影が増えると先月には大手照明レンタル会社とフィルム現象会社が初の支社を釜山に置くなど映像関連会社の釜山進出も活発になっている。