キム・ヘスク「ネチズンのコメントに心打たれた」


 『父母様前上書』『バラ色の人生』『変な女、変な男』など2005年のKBS人気ドラマに全て出演した俳優は誰か。ズバリ『秋の童話』『冬のソナタ』『夏の香り』に続き、2006年『春のワルツ』までユン・ソゴプロデューサーのシリーズ全作に出演するベテラン女優キム・ヘスクだ。

 連続シリーズを通じて日本に紹介されたキム・ヘスクは、「韓国の母」として最近、日本のファンたちと交流会を行った。29日、いつもとは違ったデニムのパンツと黒のジャケット姿のキム・ヘスクに会った。

 「とても洗練されている」とあいさつすると、キム・ヘスクは「今日写真を撮るっていうから、髪型もきちんと整えて、お化粧もしなきゃいけないので大変だった。主に母親役を演じるので、すっぴんで出歩くことが多い」と照れ笑いした。

 「日本訪問が大成功だったが」と話すと、キム・ヘスクは「本当に感謝している。特に、日本のファンが私に韓国語で直接手紙を書いてくれたのには本当に感動した」と涙をうっすら浮かべた。

 「日本で自叙伝を出版したが、初めは本を出さないと何度も言った。実際、私は商業的にもてはやされるのが嫌だった。だけど、私を応援してくれる日本のファンが私のことが知りたいと言ってくれ、また中堅女優として初めての韓流女優という使命感が出てきた」とし、自叙伝を書いた理由を明かした。



 「私は個人的に、最近、中堅俳優たちの活躍の場が増え、本当に感謝している。実際、ドラマの中に中堅俳優がいることで、ドラマの中心ができる。私がいろいろな方面で中堅俳優たちが活動できるチャンスを少しでも作ってあげられたらと思った」

 「もう31年も芸能生活を送った。74年にデビューして…。あら嫌だ(笑)。私はMBC公募採用7期生だ。その時はMBCの社屋が貞洞にあり、楽屋が本当に狭くて化粧台でメーキャップする時間も何分もなかった。先輩たちが厳しくて楽屋に入れてもらえず、廊下を走り回ってトイレに駈け込んで、そこで化粧したりした」

 キム・ヘスクはトップスターたちの母親役を演じてきて、たくさんの息子、娘がいる。キム・ヘスクは「(ウォン)ビンは私のムコにしたいし、(ソン)ヘギョもとてもかわいくて今度の映画『波浪注意報』に特別出演した。(チェ)ジウはとってもお芝居が上手」と、“息子、娘たち”を褒めそやした。

 「実際のところ、何度も挫折しそうになった。事実、演技とは待つこと。偶然『バラ色の人生』の視聴者掲示板で私の演技に感動したというネチズンのコメントを見て、女優生活32年にして初めて胸が熱くなった」とキム・ヘスクは語り、さらに言葉を続けた。

 「その時、投稿してくれた人全員に会って、一人一人に答えてあげたいと思った。私が生きてきたなかで、こんなに感動したのは初めてだ。アカデミー賞だって羨ましくない。私にまた始められるという力をくれた人たちだから、本当に感謝している」

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