ピ、台湾コンサートで停電、ファンが「3匹の熊」歌い応援


 『3匹の熊』が“アジアのスター”ピを勇気づけた。

 29日、台湾台北アリーナホールで開かれたピのコンサート「Rainy Day-Taipei」中、公演が15分ほど中断されるというアクシデントが起こった。

 事故はコンサート開始から40分程過ぎた午後8時40分(現地時間)に起こった。ピが中国語で「最近、彼女がいなくて寂しい。今日ここで彼女を探すよ」と言い、バックダンサーたちと『探します』を歌う途中、急に「バチッ」という音がして音楽が途切れたのだ。

 その瞬間、戸惑ったピとバックダンサーたちは呆然と立ちつくすばかりで、ピは現場スタッフから状況を伝えられ「ごめん」と言い残し舞台裏に立ち去った。




 15分以上場内放送も流れず会場に動揺が広がるなか、ピを励ましたのは現場を訪れた1万4000人余りのファンたちだった。

 ファンは韓国語で「大丈夫、大丈夫」と連呼し始め、それから少しして皆で童謡『3匹の熊』を歌い始めた。『3匹の熊』は、台湾でも放送され人気を呼んだピ主演のドラマ『フルハウス』の主題歌で、突然のコンサート中断で動揺したピを励ますために皆で声を一つにしたのだ。

 ファンの応援に勇気づけられたピは再びステージに上がり、80分のコンサートを成功させた。

 この日の事故の原因は、負荷がかかりすぎたことによる停電。先日改装が終了したアリーナホールは、前の公演でも同様の事故があったと伝えられ、30日の公演には事故の再発防止のために外部に発電車を用意した。

 コンサート終了後のインタビューで、ピは「コンサートが完全に中断したのは今年初めてのことで、悲しくてたまらない。特に、コンサート会場には台湾や中国のアーティストたちもたくさん来てて、良いステージを見せたかったのに、残念だ」とし「事故の瞬間は、ただ乗り切らなくちゃという思いしか頭になかった」とし、停電の瞬間を振り返った。

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