蝋人形展示会の主催者が、最近裁判所が韓流スターのペ・ヨンジュン、チェ・ジウ、イ・ヨンエなどの人形の展示を禁じた仮処分決定を不服とし、異議申し立てを行った。
今月21日から展示会を開催しているミラクルS&Eは28日、ソウル中央地裁に展示禁止仮処分決定に異議申し立てをし、「ペ・ヨンジュンなど有名芸能人3人の蝋人形展示を禁止した場合、全ての蝋人形の展示が不可能になり、莫大な損害が予想される。決定は取り消してほしい」と明らかにした。
ミラクルS&Eはまず、裁判所の肖像権侵害決定に対し、「一般人とは違い、韓国社会の公人に該当する芸能人は、肖像が公表されることをある程度容認すべき」と主張した。
同社はまた、「蝋人形は、公衆に配布された芸能人の写真を見て制作したもので、展示行為が該当人物の名誉を毀損したり、公共の正当な関心事を超える行為でもないもので、展示禁止決定は取り消されるべき」と付け加えた。
ミラクルS&Eは、肖像を商業的に利用できる権利であるパブリシティー権侵害決定に関しては「蝋人形は商業目的の“商品”ではなく芸術作品」であると主張した。
同社は「ペ・ヨンジュンなどの蝋人形は作家が『有名人の肖像に対する自身の印象や体験などを一定の形態言語(蝋人形)を媒介し客観化して表現した芸術作品』であり、憲法上の芸術の自由が保障されなければならない」と説明した。
同社はまた、「たとえパブリシティー権を侵害していたとしても、展示会が終わった後に損害賠償を支払うことは可能」とし「展示を禁止するのは不合理だ」と明らかにした。
ミラクルS&Eは、12月21日から来年3月末までソウル三成洞コエックス(COEX)展示場で蝋人形の展示会「ワールドワックスミュージアム展」を開催するイベント会社だ。
展示館には世界最大規模の蝋人形博物館である米国の「Movieland Wax Museum」蝋人形や朴正煕(パク・チョンヒ)前大統領、金大中(キム・デジュン)前大統領、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領など国内の有名政治家、人気芸能人たちの実物大の人形が展示されている。
しかし、16日にペ・ヨンジュンやチェ・ジウらの所属事務所であるBOFとイェダンエンターテインメント、イ・ヨンエなどが、蝋人形展が自身らの権利を侵害しているとし、仮処分申請を起こした。
裁判所は20日これについて、所属事務所による肖像権侵害禁止申請は棄却したが、「芸能人3人につき権利侵害が認められ、肖像の使用を禁ずる」と一部請求を認める決定を下していた。