「幸せ」がキーワードの新ドラマ『こんにちは神様』


 KBSが来年1月9日から放送する水木ドラマ『こんにちは神様』の第一印象は、19年前のある映画に似ている。1987年にアン・ソンギが主演を務めた映画『こんにちは神様』だ。タイトルからして同じだ。原典は脳性麻痺を患って知能が低い主人公のビョンテが高校時代の修学旅行地だった慶州まで歩いて行く過程を描いた「ロードムービー」だった。

 ドラマの主人公ハル(ユ・ゴン)もビョンテに似ている。IQ65、精神年令7歳、知能障害を持っていて、「上手」「優しい」といった言葉にすぐ興奮して大人たちにペコペコとあいさつするが、一度機嫌を損なえば何時間でも壁を見つめて動かない頑固者でもある。そんな彼が特殊学校の女性教師から変身した詐欺師のソ・ウネ(キム・オクビン)に愛を感じ、ドラマはファンタジーの世界へ飛び出す。

 「そんなに私が好きなら頭が良くなければ」というウネの一言に、ハルは成功のために神経外科医のパク・トンチェ(イ・ジョンヒョク)から頭が良くなる手術を受ける。成功の可能性は半々で失敗した場合には命を失う冒険だった。

 幸いにして結果は大成功。ハルはIQ180の天才に生まれ変わって富と名声を手をするが、さまざまな事件に巻き込まれる。しかし、そんなハルが物質的な成功よりも以前に感じた「素朴な幸せ」が美しいという事実を悟るようになる。紆余曲折の結果、慶州に到着、気持ち的に楽になって家に帰るビョンテの心情も正しくそんな「幸せ」だった。

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