チャン・ドンゴンなどテレビ局公募採用組がスクリーンで大活躍


 モデル出身、舞台出身、ミスコン出身、歌手出身、プロモーションビデオやCM出身の俳優まで…。

 俳優になる道がより多様化している現在、かつてスターの登竜門だったテレビ局の公募採用は、その権威と効用が下降線を描いている。現在、地上波テレビのドラマに出演している若手の主演俳優の中にテレビ局の公募採用出身者はほとんどいない。

 しかし、テレビ局の公募採用組のスターたちは、早々ブラウン管を飛び出しスクリーンに向った。チャン・ドンゴン、イ・ソンジェ、カム・ウソン、チョン・ジュノ、キム・ジュヒョク、チェ・ジウ、ソン・ユナ、キム・ジスなど主演クラスで活躍しているスターたちを挙げたら数え切れないほどだ。多くのテレビ局の公募採用出身スターたちが広いスクリーンの世界で大活躍しているというのだ。

 公開第1週に爆発的な興行力を見せた映画『タイフーン』のチャン・ドンゴンは、代表的な公募採用出身スター。1992年、MBC公募採用21期生としてデビューしたチャン・ドンゴンは、数多くのドラマや映画を経て徐々に成長を遂げ、韓国最高のトップスターに登り詰めた模範例といえる。

 韓国映画をリードする次世代俳優として評価されるカム・ウソンもまた、MBC公募採用からデビューした。カム・ウソンは29日公開の『王の男』で芸人チャンセン役を完璧に演じ、喝采を浴びた。

 スクリーンに方向転換し、さらに脚光を浴びている『クァンシクの弟クァンテ』『青燕』のキム・ジュヒョクはSBS公募採用で芸能界入りし、『作業の定石』のソン・イルグクもMBC公募採用でデビューした。チャン・ドンゴンとカム・ウソン、キム・ジュヒョク、ソン・イルグクは12月、劇場街でガチンコ勝負を繰り広げるライバルでもある。


 このほか、韓流スターとしても活躍の幅を広げている演技派俳優イ・ソンジェは、MBC公募採用24期生だ。『大変な結婚』『頭師父一體(My Boss My Hero)』『公共の敵2』など幅広い演技力を見せるチョン・ジュノはMBC公募採用組で、『波浪注意報』の公開を控えるチャ・テヒョンは、KBSスーパータレントとしてデビューした。

 公募採用組のスクリーンでの活躍は、俳優に限ったものではない。ソル・ギョングと共演し『愛を逃す』の公開を控えるソン・ユナは、KBSスーパータレント大会で金賞を受賞し華麗にデビューし、『女、チョンヘ』で華麗なスクリーンデビューを果たしたキム・ジスも、もともとSBS公募採用タレントだった。韓流スターとして脚光を浴びるチェ・ジウもやはりMBC公募採用組だ。

 先輩俳優に視線を向けても公募採用組は強者揃いだ。ベテラン俳優のパワーを見せつけたキム・スミとナ・ムニもまた、公募採用俳優と公募採用声優としてデビューした後、数十年にわたり芸能生活を続けてるベテランだ。

 これら公募採用組の最大のメリットに挙げられるのは、まさに安定感だ。現在トップスターとして大衆から注目を一身に浴び、何年にもわたり役者としてのキャリアを積み上げてきた俳優であるが、これら俳優たちは公募採用組特有の経験を共有している。

 熾烈な競争により難関を突破し、楽屋の新人として数多くの脇役を経て、下から叩き上げられたという点がそれだ。公募採用組としてこれら俳優たちが経験してきた厳しい検証と過酷な訓練は、確かに彼らをトップスターにする重要な肥やしになったと指摘されている。

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