日本の韓流ブームの引き付け役である『冬のソナタ』は、どのようにしてNHK放送に至ったのか。
聯合ニュースは9日、国会図書館で行われた「ヨン様コードを究明」歓談会でのNHK藤本敏一・韓国語放送チーフの発表内容を報道した。以下はその内容。
藤本・韓国語放送チーフは歓談会で「韓流は必然にして偶然であった」とし、日本の韓流ブームの始まりの背景をこう説明した。
藤本チーフは「当時NHK内部には“アジアを重視すべき”、“アジアのドラマも共に消費すべき”という雰囲気があった。NHKの女性プロデューサーらが『冬のソナタ』を選び推薦したが、幹部らはヒットを予想できなかった」と当時の状況を伝えた。
藤本チーフは「アジアに対する関心は“必然”だったが、『冬のソナタ』を見て感動の涙を流した女性プロデューサーらの選択したのは“偶然”だった。男性プロデューサーらはこのドラマの良さを理解できなかったし、私も初めは感動しなかったのだが、とにかくこのようにして韓流は始まった」と付け加えた。
『冬のソナタ』が韓国より日本で爆発的な反響を得た理由については、「日本の有名俳優・高倉健は、日本(のドラマなど)では“愛してる”という言葉は死んでも言わない。愛してるという言葉を聞きたいという不満や欲求があった日本の女性たちが、(冬のソナタの)真剣に愛を語る主人公たちの姿に感動したのだ」と分析した。
また、「韓国ドラマは日本の民間放送局でも放送され始めていたが、初めは反応がよくなかった。ところがNHKが『冬のソナタ』を放送してからブームが巻き起こった」とし、媒体の影響力を韓流ブームの一つの要因として指摘している。
藤本チーフは「NHKが衛星放送を含め(韓国ドラマ)4つを放送しており、今後少なくとも一週間に何編かは放送が続くだろう」とし、韓流が今後も続くと見通した。
NHKは冬のソナタのヒット以降、『美しき日々』『オールイン』『初恋』『宮廷女官チャングムの誓い』『チェオクの剣』などを続けて放送し、日本の韓流ブームを先導してきた。NHKの全国ネットの力により、これらのドラマに出演したペ・ヨンジュン、チェ・ジウ、イ・ビョンホン、リュ・シウォン、イ・ヨンエがトップクラスの韓流スターとなった。