韓国人の大好きな「カニの醤油漬け」・・・これこそ本物の味!

 テレビのホームショッピングで瞬間視聴率が最も高い品目は何か?答えは「ケジャン(ワタリガニの醤油漬け)」だ。それだけ韓国人が好きな食べ物だということ。

 ケジャンの中でも特に「ああ、これこそ本物のケジャンの味!」と感じさせる店がある。景福宮(キョンボックン)向かいの裏通りにある「チョンニョンキドゥンキワジプ(千年柱の瓦屋)」だ。

 この店のケジャンがこんなに美味しい理由はなんだろうか?それは醤油がほかとは違うため。ではその醤油をどのように作っているのか?

 まず7年という長期に渡り醤油を熟成させる。最低7年経てば不純物が抜け、後味の悪い塩辛さがなくなるという。次に漢方薬に使う薬草などを入れ煮込む過程を経て、この店独特の美味しい醤油が完成する。カニから出てくる水分で醤油の濃度が薄くなるため、完成まで7回醤油を足す。

 次に重要なのはカニ。カニは瑞山(ソサン)でとれるワタリガニでなければならない。美味しいワタリガニははっきりした体つきと鮮明な色。足が取れておらず、目が汚れていないこと。腹の部分が赤くなっているのが中に卵を持っている証拠だ。

 カニは死ぬ前に切ってしまうと味が落ちる。だから生きたままのカニを醤油に入れ、死ぬまで待った後で足を取るのがポイントだという。

 最近は醤油ではなく薬味をたっぷり使ったコチュジャンでカニを漬ける店が増えているが、この店は醤油漬けにこだわる。やはり醤油漬けが本当のケジャンだという信念を持っているからだ。醤油ケジャンが減っている今、この店はソウルでも貴重な店のひとつとなっている。
醤油ケジャン3万ウォン。02)722-9024

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c)Chosunonline.com>
関連ニュース