今度は“アニメ韓流”、アジアメディアフェスティバルを席巻


 今度は「アニメーション韓流」だ。11月30日~12月2日、シンガポールのシャングリラホテルで開かれた「アジアメディアフェスティバル2005」の主人公は、当然のことながら、韓国アニメーションだった。40か国から約200社が参加した同フェスティバルの核心イベントは、韓国アニメーション特別展。

 メインイベント会場のアカシア大宴会場の前には、韓国アニメーション会社8社のブースが用意されており、1日に開かれた韓国アニメーション説明会とコンファレンスは海外メディアおよびバイヤーで賑わっていた。

 シンガポールのテレビ局「メディアコープ」は、キム・ジェヒョン監督の3D健康ダンスアニメーション『太っちょになった白雪姫』(制作フランス)を1月から自社の子ども向けチャンネルで放送する契約をしたのに続き、これをミュージカル化して巡回公演をすることを提案した。

 シンガポールアニメ専門雑誌「Rogue」は「これまで日本の作品を主に扱ってきたが、今後は韓国アニメも取り扱うことにした」と明らかにした。

 「白いオットセイ」(制作:スタジオホルホリ)プロジェクトの人気は特に注目に値する。ソウル大経営学科、韓国芸術総合学校出身のキム・ヒョンジュ(29)監督の「白いオットセイ」は、ゴミ捨て場で見つけたオットセイの人形と友達になる姉妹の話。今、やっとシナリオが完成した状態だが、原作にあたる12分の短編を目にしただけで「いつ完成するんだ」「デモCDでももらえないか」という問い合わせが殺到している。

 コンファレンスの参加者は、「技術的に洗練されていて、感性は伝統的」であることを韓国アニメの強みに挙げた。韓国アニメーションセンターのパン・ジュンヒョク所長は、「キャラクターだけを見て日本の作品だと思う人もいるが、内容をみると、むしろヨーロッパ的だという話をよく聞く」と伝えた。

 韓国ソフトウェア振興委員会のピョン・ワンス映像事業チーム長は、「ドラマと映画が突破口を開いたので、今度はアニメーションがバトンを受け継ぐ番」とし、「伝統的な市場を攻略する短編モバイルアニメーションなど新市場開拓も引き続き行われており、今後も未来は明るい」と話した。

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