サバをキムチで煮込むと・・・忘れられない程の美味! 「パダウィポリ」

 先日、「あれば食べるけれど、どうしても食べたいとは思わない食べ物は何か」という質問をしたところ、多くの人が「酸っぱくなったキムチ」と「魚類」と答えた。なぜなら、酸っぱく発酵したキムチは漬けたてのキムチのようにサクサクした美味しさがなくなっているからで、魚は小さな骨を取って食べるのが面倒なため、肉の方が好きという理由だった。

 しかしこんな考えも江南(カンナム)区・狎鴎亭(アックジョン)洞の「パダウィポリ(海の麦)」で「サバのキムチ煮込み」を食べれば一瞬で変わってしまうだろう。

 この店の「サンマのキムチ煮込み」は単純なサバとキムチの料理という常識を超えている。サバを1匹丸ごと、キムチをひと株丸ごと入れグツグツ煮込んだ豪快な料理。真っ赤なキムチの中に浮かんだサバを見ているだけで口の中に唾が一杯たまってくる。

 サバの身を熱々のご飯の上に乗せ、それをキムチの一片で巻いてほおばると・・・「どうして今までこんな美味しいものを食べなかったのか!」と叫ぶこと間違いなし。探し求めていた味はまさにこれだと思わせる魔力を持った料理なのだ。

 済州(チェジュ)道から直送したサバと全羅(チョンラ)南道・康津(カンジン)で1年間自然熟成させたキムチがこの料理のポイント。食べやすくするため、キムチとサバを切るためのハサミもくれるが、ハサミは使わず、手で裂いて食べるのがキムチに対する礼儀(?)。サバもチビチビつつくのではなく、豪快に口に入れるのが魚に対する愛情だ。

 この料理を1度食べてしまうと、これまで魚があまり好きでなかった人も「サバ料理マニア」の道を歩むことになる。酸っぱく発酵したキムチがサバの生臭さをきれいになくしたこの美味しさ、必ず一度は堪能すべし。02)3445-9431 

メニュー:焼きサバ6000ウォン、キムチジョン(韓国風キムチお好み焼き)1万ウォン、キムチ焼肉1万4000ウォン、サバのキムチ煮込み1万6000ウォンなど。

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