『魔女クムジャ』? もとは冴えなかった超ヒット作のタイトル


韓国映画の超ヒット作も、もとのタイトルは“イマイチ”というケースが多かった。次に挙げるのは、その数例だ。

 ◆親切なクムジャさん

 クムジャさんも、最初から親切なわけではなかった。『親切なクムジャさん』の初めの仮題は『魔女クムジャ』。しかし冷酷さと親切さを共有するクムジャさんの否定的な側面ばかり強調されるという指摘が相次いだ。その時、朴贊郁(パク・チャンウク)監督に俳優チェ・ミンシクの“日の目を見なかったアイデア”が持ち上がった。チェ・ミンシクは以前、『ラブ・レター(パイラン)』の代わりに『親切なカンジェさん』をタイトルに押していたという。そして魔女は親切になった。

 ◆マラソン

 上半期最大の興行作だった『マラソン』の原題は『草原の家』。自閉症児チョウオンの名前にかけたタイトルだったが、「あまりにも平凡だ」「タイトルにインパクトがない」「草原がまず思い浮かぶ」などの理由で、ボツへの運命をたどった。チョン・ユンチョル監督がこだわったタイトル『マラソン』は、字が上手く書けないチョウォンが「マラソン」を「マルラソン」と日記帳に書いたというエピソードから用いられた。

 ◆君は僕の運命

 恋愛映画『君は僕の運命』は、意外にも終始一貫して最初のタイトルが使われたケース。マーケティングと広報を担当する部署では、「あまりにも野暮ったい」と煙たがられたが、パク・ジンピョ監督が最初に提案したタイトルを替えることはできなかった。制作会社のボムのパク・ジワンさんは、「おそらく、このタイトルは『君は僕の運命』となる“運命”だったようだ」と話し、映画は300万人の観客動員を突破し、韓国恋愛映画の興行記録を塗り替えた。

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