【レビュー】パク・ヘイルの新たな挑戦 でもその結果は? 『少年、天国へ行く』


 単刀直入に言わせてもらおう。パク・ヘイルは今、一度呼吸を整える必要があるようだ。

 『嫉妬は我が力』『殺人の追憶』『人魚姫』『恋愛の目的』などで毎度観客の視線を虜にしてきた忠武路のこの有望株は、『少年、天国へ行く』(11日公開)でまた前人未踏の境地に挑もうとしている。

 意欲はあるが、結果は残念だ。13歳少年を演じるパク・ヘイルは時には新鮮だが、概して見苦しい。

 未婚の母(チョ・ミンス)の息子ネモ(リュ・ジョンファ)の夢は未婚の母と結婚すること。29歳の世間知らずの未婚の母ブジャ(ヨム・ジョンア)が隣に引っ越してきて、新しく漫画屋を開くと、すぐに恋心を抱く。



 ところが、ブジャ母子と一緒に訪ねた町の映画館が火事になり、ネモは、ブジャの息子キチョルを助けた後、死に神に会う。

 紆余曲折の末、20日後に帰ってきたネモ(パク・ヘイル)は大人の体になっており、60日間残された時限付き人生の間、ブジャとの愛を築くというロマンチックな話。

 1982年を舞台に、ファンタジーと現実を自由に行き来する『少年…』は、「ある日急に大人になった少年」という設定通り、興味深いエピソードと洗練された舞台美術を見せるが、多くのの俳優には耐えられない設定で、かえって逆効果になってしまった。

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