『このろくでなしの愛』&『ごめん、愛してる』の共通点探し


 KBS第2テレビ『このろくでなしの愛』が『ごめん、愛してる』と似ているというネチズンの指摘が多く寄せられている。

 共にイ・ギョンヒが脚本を手がけた作品ということから、漠然とした先入観があるのかもしれないが、似たようなコードが目に付くのは事実。『ごめん、愛してる』と『このろくでなしの愛』の共通コードを探ってみた。

▲ソ・ジソブはガム、ピは棒付きキャンデー?

 『このろくでなしの愛』で、ピ(ボック)は、いつでもどこでも口に棒キャンデーをくわえて歩いている。腹が立つと、バリバリ噛んで、食べてしまう。『ごめん、愛してる』で、ソ・ジソブ(ムヒョク)がガムをクチャクチャさせながら歩くのと似ている。
辛い少年時代を送った人間の不安な心理状態が推し量れるテーマだ。

▲あの遠い空に雲が行くvsマギー若き日の歌を

 『このろくでなしの愛』では、ピとシン・ミナ(ウンソク)が登場するシーンで、バッグに流れる曲の中に「あの遠い空に雲が行く」という歌がある。『ごめん、愛してる』で、ソ・ジソブが母親を懐かしむ思いを表現するため「いにしえの春よマギー 思い出の路よ 小川には水車マギー 林には小鳥」というメロディーが流れていたのと似ている。

▲ピもソ・ジソプも暴走族?

 『このろくでなしの愛』で、ピの趣味はバイクに乗ること。1話でキム・サラン(タジョン)を後ろに乗せて道路を疾走するシーンが登場し、2話ではバイクに乗り、シン・ミナに向かい走っていくシーンが出てくる。『ごめん、愛してる』のソ・ジソブも、バイクの腕前がプロ級。ラストでは、バイクに乗ったまま壮絶な死を迎えた。



▲ピもソ・ジソプも暴走族?

 『このろくでなしの愛』で、ピの趣味はバイクに乗ること。1話でキム・サラン(タジョン)を後ろに乗せて道路を疾走するシーンが登場し、2話ではバイクに乗り、シン・ミナに向かい走っていくシーンが出てくる。『ごめん、愛してる』のソ・ジソブも、バイクの腕前がプロ級。ラストでは、バイクに乗ったまま壮絶な死を迎えた。

▲ピもソ・ジソプも古着ファッション派?

 『このろくでなしの愛』のピは、2話までほとんど同じ格好で登場する。所々穴の開いたTシャツにシャツを巻き付けた、みすぼらしい服。髪もボサボサで何日も洗っていない様子。『ごめん、愛してる』のソ・ジソブも、ドラマ前半はヒッピー族のような汚らしい格好で登場し、話題になった。

▲『このろくでなしの愛』は墜落シーン、『ごめん、愛してる』は銃撃シーン?

 『このろくでなしの愛』と『ごめん、愛してる』では、普通のドラマではなかなか見ることができない、危険極まりないシーンがあった。『このろくでなしの愛』では、最初のシーンで、ピが愛した女性が橋の欄干から飛び降りる場面が登場し、1部の最後では、ピが10年ぶりに会った兄がシン・ミナの婚約発表報道を聞き、屋上のフェンスから飛び降りるシーンが出てくる。

 『ごめん、愛してる』で、ソ・ジソブが愛する女性の婚約式会場で、頭に銃を撃たれるシーンと同じぐらい衝撃的な映像。



▲芸能人が主人公として登場!

 『このろくでなしの愛』では、シン・ミナがスターとして登場し、『ごめん、愛してる』では、イ・ヘヨンと・ソ・ジヨン、チョン・ギョンホが芸能人として登場する。芸能人が主人公として登場するドラマは多くないので、似たような印象を与えかねない。

 「ピのドラマ」として放送前から話題になっていたにもかかわらず、期待ほど視聴率が伸びないのは、このように一度どこかで見たことのあるようなシーンが少なくないという理由もあるはず。しかし、同じ材料でも、料理人が優れていれば、全く違う料理になるものだ。

 脚本家イ・ギョンヒが、初めはどこかで見たことがあるような印象を受けるが、究極的には全く別の2つのドラマを作り出せるのか、気になるところだ。

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