康祐碩(カン・ウソク)監督の新作『韓半島』(制作:シネマサービス)に出演中のチョ・ジェヒョンが、何と200回のNGを出した。
ベテラン俳優チョ・ジェヒョンがこの日、コンディションに問題があったのか? そうではない。満足することを知らない監督と俳優の闘志が、200回のNGを出したのだ。
異常(?)な兆候は、最初のシーンから感じられた。最近、坡州(パジュ)アートサービススタジオで行われた『韓半島』の第1回撮影で、カン・ウソク監督とチョ・ジェヒョンは初演技を終え、お互い視線を交わした後、そのまま30回のNGを出し、同じ場面を何度も撮影した。
数十回のNGの末、やっとお互いが満足できるOKカットを出した後、撮影は“堰を切ったように”順調に進んだというのが制作陣の説明だ。しかし、各シーンごとに「もう少しやってみよう」と撮影が繰り返され、結局、初日だけで200回にもおよぶNGが出た。
主演俳優の最初の撮影は、ウォーミングアップ程度に撮るのが普通であるうえ、撮影が速いことで知られるカン・ウソク監督の撮影ということもあり、スタッフの驚きは一層大きかった。現場にいたスタッフは、繰り返されるNGに不満を漏らすどころか、いつになく熱い監督と俳優の熱意にピリピリ緊張した雰囲気のまま共に撮影に臨んだ。
この日の初撮影は、カン・ウソク監督とチョ・ジェヒョンの『韓半島』への情熱を競うかのようだったという話だ。