危機に追い込まれたMBCが、来年初めに放送されるドラマのラインナップをすべて外部制作会社に発注する。来年上半期に放映される月火、水木ミニシリーズのうち、実に5本も外部制作会社に依頼するという“賭け”に出た。
1月のミニシリーズでは、エリックが出演する『オオカミ』の制作をチョロクペムメディアに発注、パク・ホンギュンプロデューサーを派遣した。また、ユン・ウネ、チュ・ジフンなどが主演しファン・インルェプロデューサーがメガホンを握る『宮』の制作をエイトフィックスに一任した。
3月には、コ・ヒョンジョンやチェ・ガンヒなどが出演し、ピョ・ミンスプロデューサーと脚本家のイン・ジョンオクがコンビを組む俗に言う“コ・ヒョンジョンドラマ”の制作が、金鐘学(キム・ジョンハク)プロダクションで制作される。
もう1本の3月のミニシリーズは、最近サイドスが制作することに決定し、『アイルランド』を演出したパク・ソンスプロデューサーと『春の日』の脚本家キム・ギュワン作家が構想づくりに取り掛かった。
MBCはこのほか、5月のミニシリーズでも1本を外部制作会社に依頼する方針を決めており、発注先として適当な制作会社を模索中だ。
MBCは、以前からスターキャスティングに依存した商業的なドラマよりは、脚本家主義に忠実な完成度の高いドラマを作るという方針のもと、外部制作の比率を最小限に抑えてきた。このため今回の決定は、前例なき危機的状況のなかで、大義名分やプライドを捨て、実利と現実認識に重点を移したと世間には映っており、成功するか否かに一層関心が集まっている。