ピがK-1選手に挑むKBSドラマ『このろくでなしの愛』


 最近、東アジアツアーを行って10万人以上の観客を集めた歌手のピ(rain、本名チョン・ジフン)が、ドラマの恩恵をたっぷり受けている。宋慧喬(ソン・ヘギョ)と共演した『フルハウス』が中華圏で大ヒットを記録した後、歌手としての真価も認められるようになったからだ。ピもダンスや歌に劣らず演技にも多くの情熱を傾けてきた。

 31日から放送されるKBS第2テレビのドラマ『このろくでなしの愛』はピ、3作目の出演ドラマ。

 『サンドゥ、学校へ行こう!』『フルハウス』などの前作とは違い、今回のピはワイルドな人物として登場する。さらには異種格闘技選手として登場するため、視聴者はピの公演のように鍛え上げられた肉体を十二分に堪能することが出来るだろう。

 ピが演じる主人公のカン・ボックは復讐のために女に接近する人物。自分の兄が好意を寄せていた女、チャ・ウンソクに捨てられて自殺に陥り、植物人間にさせられたと思っているからだ。劇中、家のベランダから落ちて意識を失ったまま登場する彼の兄が、実際には自殺だったのか否かは終盤に明かされる。下積み時代を耐えたチャ・ウンソクは街頭スカウトを通じて突然芸能界入りした人物に設定された。



 異種格闘技選手としてリング上での死闘を楽しみながら生きてきたカン・ボックは、ある目的を持ってチャ・ウンソクのマネージャーとなる。しかし、時間が経つほどに清く純粋なウンソクの姿に魅了されていく。愛と復讐の狭間で迷うボックの姿がドラマの軸を成す。

 ピは「ボックは悪役だが、実際には本当に可哀相な男」としながら、「夜、寝ている途中に鼻血を出すほど異種格闘技の練習で辛い日々を過ごした」と語った。チャ・ウンソク役はSBSドラマ『殴れ』で女性ボクサー役に扮したシン・ミナが演じる。シン・ミナは「ウンソクは自分の感情によって行動する子どものような女性」としながら、「上辺だけでない純愛を描きたい」と語った。

 シナリオは『サンドゥ、学校へ行こう!』『ごめん、愛してる』などを通じて感性的な台詞を披露したイ・ギョンヒ作家が手がける。制作陣は「生きることに疲れた人々に、どんな形の愛でも偉大だということを伝えたかった」と強調した。

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