「国立中央博物館」開館! 忙しい人のための最短観覧コース紹介


 国立中央博物館は1度にすべての展示物を見るところではない。膨大な敷地内に数多くの展示物があるためだ。制限された時間内にどうすれば「最善の」観覧ができるのか?博物館が提示した「お勧めコース12種セット」を参考に、時間帯別の観覧コースを紹介する。「正式コース」と「名品ベスト10コース」を除いたコースは、博物館PDAの助けを借りよう。

 <11時間以上>

 「正式コース」。すべての展示物をひとつひとつすべて観覧する「コンプリートツアー」だ。動線の全長は約4キロメートル。結論から言えば、決してよいコースとはいえない。1度に3時間以上歩いていると、展示物は目に入らず、「博物館疲労(museum fatigue)」でダウンしてしまうかもしれない。

 博物館のすべてを1度に見る必要はない。ソウル・龍山(ヨンサン)に行けば、いつもそこにあるのがこの博物館。6つに分かれた展示館を幾つかだけ集中的に見て、次にまた来て観覧すればからだ。

<2時間30分>

 今後再び龍山(ヨンサン)まで来るのは難しいという人のため「博物館推薦の100選」が準備されている。

 1階の考古館は土器から展示が始まる。農耕模様の描かれた青銅器、武寧(ムリョン、百済(ペクジェ)30代王)王陵から出土された遺物を経て、渤海の仏碑像まで飛び飛びに観覧する。廊下に出て敬天寺三重石塔を経て歴史館に入る。無垢淨光陀羅尼経、大陀羅尼経、大東輿地図を見たら2階へ。寄贈館をひと回りした後、向かいの美術1館で安平大君の瀟湘八景詩帖を見た後3階へ。アジア館で「大谷コレクション」の一部を見た後、美術2館で天興寺の梵鐘と青磁・白磁の名品を鑑賞すれば終了。

<1時間30分>

 「修学旅行ベスト100選」は2時間30分コースをより簡単にひと回りするコース。テーマ観覧「5000年歴史探訪記」は若干の余裕を持って1階だけを観覧するコース。考古館と歴史館をひと回りしながら、韓国の歴史をざっと見る。2階の美術1館と3階の美術2館だけを見る「韓国の美術を正しく知ろう」コースもある。「博物館推薦名品50選」と「修学旅行ベスト50選」をやや丁寧に見ているとこの時間で観覧が終るだろう。

<1時間>

 あなたはきっと欲張りな人。こんなに大きい博物館を見るのに1時間しかかけられないって?どうしても仕方ない状況なのであれば、「名品ベスト10」コースを紹介する。朝鮮日報が選んだ名品10選コースだ。ひとつの遺物に少なくとも5~6分間、集中的に観賞することができるだろう。

 1階の考古館で山水模様の壁石と百済の金銅大香爐、皇南大塚の金冠と馬に乗った人の土器を見た後、廊下で敬天寺三重石塔を見る。2階の美術1館に上がり、金弘道の風俗圖帖を観賞して3階へ。美術2館の半跏思惟像(国宝83号または78号に交代展示)を経て「延嘉七年」が刻まれた仏像を見た後、蓮の描かれた梅甁青磁を見て出てくる。これで「名品ベスト10」のコースは終わりだが、必ずまた来てほかの遺物も必ず見ておこう。

 テーマ観光ではアジア館をひと回りする「お隣の国の文化旅行」と、孫基楨(ソン・キジョン)贈呈のギリシャ青銅面を含めた「寄贈者の文化財愛」がある。

<40分>

 会社の昼休みなどを利用してやってきたという人のためのコース。「先史時代」(29点)、「古代の装飾具」(32点)、「朝鮮のお洒落、朝鮮の生活」(31点)、「偉大な仏教文化」(28点)の4コースだ。

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c)Chosunonline.com>
関連ニュース