【インタビュー】3年ぶり復帰した歌手のソ・ジヨン


 3年ぶりに対面した彼女は、落ち着き払って、強く見えた。

 怖いもの知らずだった22才当時を順序立てて振り返っていた。2002年、韓国最高の男女混声グループのメンバーとして人気を誇っていたが、突如ネチズンの“餌食”に転落した当時を躊躇うことなく回想した。

 「だれの責任であるか問いただすことは何の意味のない。私の人生において重要な契機であったが、二度と経験したくない出来事」という。

 それからの3年を30年の歳月のように感じたという前Sharpのメンバー、ソ・ジヨンは初のソロアルバムで静かにファンの前に再登場した。

 Sharpの解散騒ぎ以後、しばらくは、テレビもコンピューターも見ることができなくなった。18才で歌手になり、周囲から羨望され上昇気流に乗っていた。メンバーであるイ・ジヘとの不仲でグループの解散という大きな事件を経験してから、世間がどれ程恐ろしいかを初めて知ることになった。

 当時は運命を嘆き、「死んでやる」と周りを困らせもしたが、今となってみれば全て良い経験であったと思えてくる。

 涙の日々を送り、「何もかもやめてやる」と幾度も決心したが、夢を簡単に捨てることはできなかった。充電期間、本当に自身が望むことが何なのかを知ることができた。歌が好きで歌手が天職だということを悟ったのだ。

 再起のチャンスはドラマにキャスティングされることで訪れた。昨年末、全国を熱狂させた話題のドラマ『ごめん、愛してる』にキャスティングされたのだ。仕事が楽しく幸せだった。もちろん放送期間中、ソ・ジヨンはネチズンの攻撃の的であった。「もう、インターネットの掲示板を忘れろ」というドラマスタッフの暖かい励ましで勇気を出すことができた。今後も演技は並行して続ける予定。ドラマや映画は歌とは違った魅力があるジャンルだという。

 一人立ちは本当に困難だった。何度もコンセプトを変えた後、Jポップに行き着いた。

 セクシーさで勝負している女性歌手たちに分け入って、中途半端にセクシーさを強調するよりも、自信のある明朗溌剌な路線で出発することにした。Jポップは元々好きなジャンルである上に、全体をJポップで構成したアルバムは国内では稀であるため。

 編曲をJポップのスタイルにして、色合いを合わせた。

 3年半の間、交際したリュ・シウォンとはアルバムを準備しながら別れることになった。付き合いながら楽しいことよりも涙を流す日が多かった。付き合いを公開したことを結果的には後悔している。

 ソ・ジヨンは、「優しくて真面目な人。私と付き合いながら本当に辛い目にあった」と申し訳なさそうだった。「当分の間は“万人の恋人”でありたい。男友だちができても絶対に公表しない」と言い切った。

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