「サンウ、映画の撮影に命懸けるな!」
映画『野獣』のクォン・サンウがスタントマンなしですべてのアクションシーンを自らこなすと、これを心配した共演の俳優劉智泰(ユ・ジテ)からこんな“お願い”をされた。
クォン・サンウはユ・ジテとの息の合った新作映画『野獣』(監督キム・ソンス、制作ポップコーンフィルム)で、熱血刑事チャン・ドヨン役を演じ、危険なスタントシーンをすべてクォン・サンウ本人が演じた。
撮影前からアクションスクールに通い、チュ・ヨンミン武術監督から過酷なトレーニングを受けたクォン・サンウは、格闘シーンと銃撃シーン、車の追撃するシーンなど多様なアクションシーンを撮影した。
クォン・サンウは走る車に向かって飛びかかっていったり、角材やシャベル、ナイフを持って襲いかかるヤクザとの闘い、自動車がぶつかってきて引きずり落とされるシーンなど、スタントマンでも嫌がる危険なシーンも厭わなかった。
正義を信じる検事オ・ジンウ役を演じ、比較的アクションシーンの少なかったユ・ジテは、こんなクォン・サンウに「命を懸けて映画を撮るな」とクォン・サンウに“お願い”したという。
ユ・ジテは、「クォン・サンウは怖い者知らずだ」と舌を巻いた。
映画『野獣』は、社会に飼い慣らされない野獣のような2人の男が、暗黒街の大物に立ち向かって繰り広げる死闘を描いたアクション映画。12月15日封切りの予定だ。